最後に、この作品を通して観客に感じて欲しいことがあれば教えてください。
監督 もし、この映画から政治的なメッセージしか感じられなければ、こんなにも国境を超えることはなかったし、これだけ海外で広く受け入れられたということは、この作品が「普遍的なメッセージを発している」ということでもあるよね。
僕がこの夫婦を通して伝えたかったのは、他人への思いやりと愛情を持つことがいかに大事かということ、そして他者への共感や尊敬などが失われている現代への警告なんだ。
僕にとって映画というのは「良薬は口に苦し」。それによって自分の人生や周囲との関係について振り返って考えて欲しいと思っているんだ。ワクワクできる楽しい映画は、甘いお菓子みたいでいいと思うけど、人生にはそれだけじゃなくていろんな食べ物が必要なんじゃないかな。
こんな時代だからこそ観るべき1本!
観る人によって感じ方が大きく異なり、抜けないトゲのようにいつまでも心の奥に残り続ける驚愕のラスト。自分にとって「本当の幸せとは何か」、そして「愛とは何か」という問いかけに誰もが向き合わずにはいられないはずです。
心をかき乱す予告編はこちら!
作品情報
『ラブレス』
4月7日(土)、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
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