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ベッキー、自分に課していた“ルール”を告白 メイクの色さえも…

主演ドラマとなる時代劇『くノ一忍法帖 蛍火』で、初の時代劇に挑んだベッキーさん。仕事はもちろん、プライベートでも新しい体験をしているというベッキーさんに話を聞きました。

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――今回の時代劇もそうですが、未経験のジャンルに挑戦すると、自分の中に新たに何かを見つけることができ、楽しいですよね。

ベッキー:あー、それはすごく思います。私、ずーっとどこか、変わらないでいることがいいと思っていたのかもしれないです。ベッキーという定食のメニューは、変わっちゃいけないのかな、と。そのために、今思うと、小さなルールを勝手に作ってた気がします。例えば、ベッキーのメイクはこう、と決めたら、絶対にいつも同じ色使い、同じラインの引き方って決めていた。時代劇についてもまさにそうで、昔だったら、こんなにポジティブにチャレンジできなかったかもしれない。

それから、昔はバラエティ番組で何か発言するときも、「周りは“ベッキー”にこういうキャラを求めてる」ということを優先して考えて、言葉を探す傾向がありました。過去の私が、嘘だったわけではないし、決して“作ったキャラ”でもないんです。ただ、“いつも変わらないベッキー”もいいけれど、人生は1回だし、私にもいろんな顔があるし、それをもう少し自由に出してみようと思って。いつも変わらない味の定食も食べたいけれど、たまには“シェフの気まぐれサラダ”みたいなのも、悪くはないでしょ? って(笑)。

――世間に認知され、愛されていた“ベッキー”というキャラクターを、変えることが怖かった、という部分はありますか?

ベッキー:怖かったというより、勝手に、“いつも同じ自分でいよう”って、自らをがんじがらめにしてた感じ。まあ、今思うと、周りからどう見られるか、もしかしたらわりと気にしてたのかもしれません。今はそれよりも、自分らしく等身大でいようって思ってます。それで私に興味を持ってくれたり、好きだなって思ってくれる人がいたら、すごく嬉しいです。

――プライベートでは、何か新しい挑戦はされました?

ベッキー:以前は初対面の人とはご飯には行かないと決めてたんです。でも、それもやってみたら楽しかった(笑)。なんだ楽しいじゃんって。あ、でも一番大きいのは、今年一人旅に出たこと! 一生一人旅なんて行かないって思ってた私が。

――34歳で、一人旅デビュー!! どこに行かれたんですか?

ベッキー:ハンガリーです、東欧の。

――え、なぜハンガリー?!

ベッキー:ホントにみんな、口を揃えて「なぜハンガリー?!」って言いますねぇ(笑)。あの、ハンガリーって温泉大国なんですよ。美しい温泉がたくさんあって、入ってみたいな、と思って行ってみました。もともと旅行は楽しいから大好きなんですが、ちょうど仕事の合間に少しだけ時間があって、何か楽しいことがしたいと思っていたので、じゃあ行くか! と。あの、基本的に私、自分にダメ出しばっかりする人間なんですよ。

――先ほどの、“ベッキールール”を自らたくさん作り、自分を律してしまうという話からも、その性格は想像できますね…。

ベッキー:ですよね(笑)。でも一人旅の最中って、ずっと冒険じゃないですか。その中で、私、こういう場面でこんなことができたじゃん、とか、こんなピンチを上手くすり抜けたじゃんとか、今まで経験したことがない成功体験をすることができて、珍しく自分を褒める時間を結構持つことができた。温泉も良かったし、景色も素敵だったけれど、旅を通して、今まで知らなかった自分と出会えたことが、一番楽しかった。行ってよかったです、一人旅。今まで開かずにいた扉が他にもいろいろあると思うんですが、この先も少しずつ開けていけたらって思います。

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――ちょっとお話が遡りますが、そもそもどんな理由、きっかけで、芸能界に入ったのですか?

ベッキー:小さいときからバラエティ番組に出たいと思っていて。幼稚園の頃だったかな、特にとんねるずさんの『みなさんのおかげです。』が好きで、あれに出ている渡辺満里奈さんが羨ましくてしょうがなかった(笑)。楽しいおじさんたちとコントをやったり、頭を叩かれてゲラゲラ笑ったり、私もああいうことしてみたいなぁって。その後も、ポケットビスケッツの千秋さん、篠原ともえさんなど、バラエティで活躍している人に憧れが募って。13歳のとき、友達に「受かったら、推薦者の私と一緒にハワイに行けるよ!」ってオーディションを勧められて応募したのが、この世界に入ったきっかけです。

どの仕事もみんな好きだし楽しいんですが、やっぱり今でもバラエティ番組に呼んでいただけるのは嬉しい。だってバラエティって、笑えるじゃないですか。笑っていい時間があるって幸せなことだし、私が言うことややることで、誰かが笑ってくれるのも嬉しいし。デビューした頃から、人を楽しませたいという気持ちが根本にあるのは変わらない。だからこの仕事が好きなんです。

もしかしたら、今の私がバラエティで番組を盛り上げるためにおもしろいことを言っても、もう笑ってもらえないかもしれない、という思いもあります。それは、一生付き合っていく感情であることも自覚しています。それでもやっぱり、私はバラエティが好き。昨年『ゴッドタン』の<マジ歌選手権>で、おぎやはぎの小木さんと歌を歌ったことも、年末に『ガキ使』のスペシャルに出させていただいたことも、私はどっちもやってよかったなと思ってます。バラエティで生きると決めた以上、自分の過去もネタにできるなら、してみたいと思いますし。なんかね、軸さえブレなければ、頑張れる気がします。

――今のベッキーさんにとっての軸ってなんですか?

ベッキー:仕事を一生懸命やること、人を大切にすること、感謝の気持ちを忘れないこと、です。

1984年生まれ、神奈川県出身。オーディションを経て、テレビ番組『おはスタ』のマスコットガールとして14歳でデビュー。以降、バラエティ番組出演や、歌手、女優として活躍中。『恋愛観察バラエティ あいのり:Asian Journey』(フジテレビ系)にメインMCとして、『FULL CHORUS♪』(BSスカパー!)にレギュラー出演中。

ワンピース¥25,000(マリハ/シップス渋谷店 TEL:03・3496・0481) ピアス¥13,800(ルーカス ジャック/カージュルミネエスト新宿店 TEL:03・5312・7597) サンダル¥15,800(ダニエラ&ジェマ/カルネ TEL:03・5413・3433)

※『anan』2018年4月11日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・永田彩子 ヘア&メイク・川添カユミ(ilumini)インタビュー、文・河野友紀

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