・クリ
腐りにくく、キッチンや洗面所など水回りでの使用に適している。
・ケヤキ
耐水性、耐久性、防虫性、加工性などに優れた高級材代表格。
・キリ
とても軽いので小棚や引き出し棚に最適。湿気に弱く強度はいまいち。
・ウエスタンレッドシダー(米杉)
耐久性や加工性に優れた軽い木材。自然の防腐成分を含んでいるため屋外使用もOK。
・ウォルナット(クルミ)
衝撃に強く、反りや歪みが生じにくいので戸棚や食器棚におすすめ。
・オーク(ナラ)
ナチュラルかつクールな風合いが魅力。傷がつきにくく耐久性に優れている。
・チーク
塗装しなくてもワックスをかけたような光沢を放つ木。摩耗しにくいことから本棚によく使われる。
◆成形方法
・無垢材
原木から切り出したままの状態。素材そのままの風合いを楽しめるが、その材木の性質に合わせた加工やお手入れが必要。DIY上級者向き。
・集成材
ブロック状の材木を貼り合わせることで、比較的均一な品質と強度を実現。DIY初心者でも扱いやすいとされる。
・合板
薄くスライスした板を3枚以上貼り合わせたものでベニヤ合板とも呼ばれる。表面に塗装や突き板などを施したものは化粧合板という。強度が高く比較的安価。
・OSB
木材の小さな欠片を接着剤と混ぜて圧縮成型した板。安価で仕上げ塗装が不要。
自分にぴったりの棚に仕上げるためのコツ
棚づくりの基本を踏まえ、ここからは設置する場所や置く物に適した棚を作るコツや、自分好みの仕上がりにするコツをご紹介します。棚のタイプ、デザイン、材料にこだわることで使い勝手がぐんとよくなります。
1. スペースによってぴったりな棚のタイプを見極めよう
棚は、本棚のような「据え置きタイプ」と壁面収納や吊り棚のような「取り付けタイプ」の2つに分けることができます。スペースが広いなら据え置きタイプ、狭いなら取り付けタイプがおすすめ。ここでは、それぞれのメリットとデメリットをお伝えします。
◆スペースが広いなら「据え置きタイプ」
メリット:初心者でも挑戦しやすい/たくさん収納できる/安定感があり比較的丈夫/アレンジや移動が可能
デメリット:場所を取る/再利用しにくい/DIY作業をするスペースが必要
◆スペースが狭いなら「取り付けタイプ」
メリット:狭い場所や奥行きがない場所、家具の上などにも設置できるのでデッドスペースを有効活用できる/すっきり感がある/おしゃれに見える/低コストに抑えられる
デメリット:重い物を置く場合は補強が必要/安全性の不安
2. 置く場所や使用環境に合わせて手を加えよう
木材は湿度に応じて収縮と膨張を繰り返しすため、置く場所によって、反り、歪み、割れ、腐敗などが生じやすくなります。特に、キッチンや洗面所などの水回りに設置する棚は、湿気、カビ、サビに強い材料がおすすめ。水拭き掃除をしたい棚は、色落ちを防ぐために耐水性塗料やコーティング剤でカバーしてください。
窓の近くや屋外など、常に日光が当たり続けるような場所も注意が必要。弱い木材を使用する場合は、しっかり塗装して裏桟(うらざん)や裏板のような補強パーツを取り付けてください。
取り付けタイプの棚は設置する場所の強度や下地の有無によって補強が必要な場合も。落下や破損の危険があるので必ずチェックしてから設置してください。
そのほか、隙間収納やキッチンまわりの棚にキャスターをつけて動かせるようにする、リビングのウォールシェフルにアイアンバーをつけて雑誌やレコードを飾れるようにするなど、プラスアルファの工夫で使い勝手が格段によくなります。
3. 置く物に合わせて手を加えよう
衣類やタオルなどの布製品を置く場合は、ヤスリをかけたりコーティング材を塗ったりして塗料の色移りや木材のささくれを防止。隠したい物を収納する場合は扉もしくは引き出し、ホコリが気になる場合はガラス扉をつけるといいかもしれません。
また、重い物や大量の荷物を置く場合は、棚の強度を上げる必要があります。例えば、棚を低く設定する、縦板や棚受けの数を増やす、L字金具を使って補強するなど、方法もさまざま。
困ったときやわからないことがあるときは、DIY上級者やホームセンターの売り場担当者に相談して、アドバイスをもらうことをおすすめします。
4. 好みの塗装で仕上げよう
塗装にムラをつくったりヴィンテージワックスを塗ったりするとアンティーク風の棚に、木材の風合いを活かすクリア塗装はナチュラルテイストの棚に。同じ作りの棚でも、仕上げ塗装を変えるだけで印象が大きく変わります。また、テープやプレートでデコレーションしたり、人気の男前インテリア風にステンシル塗装を施してもGOOD!
ただし、塗料やオイルの中には、研磨や仕上げ剤が必要となる場合もあるので使用方法を必ずチェックしてください。
5. 便利アイテムを活用しよう
簡単なDIYアイテムを使えば、時間がない人や面倒な作業が苦手な人でも棚を作ることができます。例えば、カラーボックスや木箱をアレンジしたり、ディアウォールやレクポストを使用したりすると、作業工程を簡略化することができます。最近はDIYに必要な物がセットになった工作キットを販売しているところもあります。また、100円ショップのすのこやDIY材を活用すればわずか数十分で小さなマガジンラックやちょい置き棚を作ることも可能。
難しいと決めつけずに、簡単なDIYからはじめてはみてはいかがでしょうか。
すぐに真似できる「簡単DIY棚のコーディネート例」
最後に、驚くほど簡単につくれる棚を紹介。DIY初心者さんのヒントになるようなアイデア収納を集めました。ぜひ参考にしてください。