暖かな春の空気に似合うとっておきのバッグを見つけました。池田風子さんが作る革バッグのブランド「furi.(フリ)」のトートバッグやショルダーバッグです。革の柔らかさやしなやかさが感じられ、軽やかな印象。シンプルなデザインでさまざまな服装に合わせられ、長く使い続けることができるアイテムです。
本革のイメージを変える、軽やかなバッグ
「furi.(フリ)」は、池田風子さんがデザインから縫製まですべてを手掛けるブランド。革を主に使い、さまざまな形のバッグを制作しています。
本革のバッグというと重厚感のあるものをイメージする方が多いかもしれません。ところがfuri.のバッグはとても軽やかで、触れなくても柔らかな質感が伝わってくるようです。池田さんにそう伝えると、いつも4つのことを意識して制作していると教えてくださいました。
その4つとは、「きれいなシルエットにすること」、「素材感を大切にすること」、「革だけれど柔らかな印象があること」、そして「シンプルなデザインながらもほかにはないと思えるもの」。たしかにそのすべてを満たしたアイテムが揃っています。
革のしなやかさを感じられるバッグは、穏やかな春の気候にも似合いそう。私が心惹かれたいくつかのバッグをピックアップしてご紹介します。
曲線のラインが柔らかなトートバッグ
こちらは、「タッセル付ぺたんこトート」。薄くて柔らかく、マットな質感が綺麗だと感じる牛革に出会い、それを活かすデザインを考えてできたというバッグのひとつです。
Uの字のような曲線を描くシルエットが、ソフトな印象をアップ。フラットな形に、揺れるタッセルがほどよいアクセントになっています。
持ち手は肩掛けすることもできる使いやすい長さ。内側にはポケットが1つあり、スマートフォンなどをしまうことができます。
furi.のバッグは、表の革と異なるカラーの裏地付き。こちらはピンクベージュの革に対し、内側がブルーの綿で、中身を取り出すときにおしゃれだなと感じられる配色も素敵です。
タッセル付ぺたんこトート
12,100円(税込)
革の質感が引き立つシンプルなショルダーバッグ
上でご紹介したトートバッグのようにソフトな印象で、もう少し荷物が入るバッグがほしいという方におすすめなのが「シンプルショルダー」です。スクエア型でも、4cmのマチを設けた角のないフォルムが優しげ。装飾のないデザインに革のしなやかな質感が映えます。
A4サイズのファイルが縦向きでも横向きでも入る大きさですが、青みがかった淡いグレーには圧迫感がなく、軽やかに持つことができるのもうれしいところ。
肩に掛けてみると体に寄り添うようにフィットし、負担が掛からない軽さで快適です。口元にはマグネットボタンがあり、こちらも内ポケット付き。裏地にはシックなカーキの綿が使われています。
シンプルショルダー
24,200円(税込)
丸みと立体感が特徴のトートバッグ
コロンとした丸みのある形がかわいらしいのは、「丸型トートバッグ」。
上でご紹介した2つのバッグは革に合わせてデザインされたものでしたが、こちらは「綺麗な丸型のバッグを作りたい」との思いが先にあり、何度もラインを描き直してデザインを作り上げたそう。素材には、少し厚みがあり、細かなシワのようなシボの入った牛革を採用し、立体感が出せるようにしました。
強さのあるブラックカラーも、小さくて丸い形だと柔らかな印象。細い持ち手が上品できちんと感とカジュアルさの両方があり、シーンを問わず使えます。こちらもマグネット開閉で内ポケット付き。裏地はベージュです。
丸型トートバッグ
20,000円(税込)
ストラップのつなぎ目もポイントの丸いショルダーバッグ
先ほどのトートバッグを大きくしたような「丸型ショルダーバッグ」。同じくシボがある、味わい深いブラウンの革を楕円形にしています。本体と細いストラップのつなぎ目の形もちょっぴり個性的で、落ち着いた雰囲気ながらも装いのポイントになりそうなバッグです。
こちらもマグネット開閉で内ポケット付きなのが共通。裏地はライトグレーで、ちらりとのぞいたときにすっきりとした印象を与えてくれそう。
丸型ショルダーバッグ T-080
30,800円(税込)
春からのお出かけにとっておきのバッグを
furi.では、ほかにも鮮やかな色合いの革を使ったトートバッグや、フラップのついたショルダーバッグなどを展開しています。ときに、裏地用の生地の余りを使った布のバッグが登場することもありますよ。
販売はiichiのサイトで行われており、なかにはSOLDOUTのものもありますが、受注制作が可能なアイテムもあるそうです。革の在庫状況により、お届けまでに2〜3ヶ月ほど時間がかかる場合もあるそうですが、気になるものがある方はぜひ一度問い合わせてみてください。
柔らかな質感の革バッグは、お出かけの足取りを軽くしてくれそう。春からの装いに、ひとつに加えてみてはいかがでしょうか?