8.モノトーンのドットこそ大人にちょうどいい可愛げ
小花やチェックよりも大人っぽく、キャッチーな華やかさを演出できるドット柄は、出番の多い無地トップスをちょっと女っぽく盛り上げたい日に最適なスパイス。柄としては定番だからこそ、潔いロング丈を選ぶなど“無難”に終わらせない工夫を。
Kasumi’s recommend!
ブラウスでは可愛くなりすぎるドット柄もボトムなら女性らしくて大人向き。オール黒にひとつ取り入れるくらいのさりげなさが、簡単&洗練された印象に。
Machi’s recommend!
使い勝手で選ぶなら、黒地×白がベスト。最近はボトムにあまり目新しいトレンドがないので、こういう柄が一枚あると着こなしのバリエーションが広がって便利。
「女性らしいフレアスカート、特にドットのような可愛い柄では、脚を出すと子どもっぽく見えがちなのでロング丈がベター。その代わり透けるカーデやパンプスで肌感を。大人のバイラ世代は、甘さも女っぽさもスマートに演出するのが素敵です」(伊藤さん)。スカート¥68200/サードマガジン カーディガン¥22000/プルミエ アロンディスモン(プルミエ アロンディスモン) ピアス(左耳)¥22000(マリア ブラック)・(右耳)¥8800(マリア ブラック × チノ フォー デミルクス ビームス)/ショールーム セッション バッグ¥121000/エバゴス 靴¥59400/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ペリーコ)
9.《スタイリスト 加藤かすみ》×《エディター 伊藤真知》フェミニンの名手コンビが春トレンドを分析!
M(伊藤さん) 今年のトレンド、驚きました! えっ、春なのに、さし色がピンクじゃなくてブルー推し?って。
K(加藤さん) うん、きれいな色はたくさんあるけれど、やっぱり寒色系は人気ですね。スウェットのようなカジュアルアイテムも続々と増えてるし、全体的にリラックス傾向。外でデートみたいな機会も減ったせいか、フェミニンな服もより“媚び感”がなくなったというか……。
M 確かにフリルやパフ袖といった甘ブラウスも、いい意味でデザインが激しくなってまったく媚びてない(笑)。
K でも、着ている本人はめちゃくちゃアガるという(笑)。つまりは他人目線よりも自分目線。最初に話したリラックス傾向もそうだけど、今は自分が着ていて気持ちがいいか、アガるか、みたいなことが、ファッションでも大事になってきているのかなと。
M 堅苦しくて苦手だったジャケットやシャツもゆるっと進化して、着たいと思うようになりました。あとラクといえば、オールインワンも! 一枚でサマになるからコーデを考えなくていいのも便利だし。
K 前みたいにオンにもオフにも着回せて……みたいな感覚も減ったし、そもそもお出かけも少ないから、素敵に見える服が数枚あればいいのかも。その代わりいざ服を買おう!と思ったら、やっぱりテンションの上がるものに惹かれる気持ちはすごくわかります。
M 可愛いねって言われるためのおしゃれより、自分が「あ~楽しい♥」って思えるおしゃれのほうが健全(笑)。私もこの春はそんなヘルシーなおしゃれを、積極的に楽しみたいと思います!
晴れ渡る空のように爽やかな色合い、ナチュラルで心地いい素材感にも癒されるワンピース。今どきの“アガる服”って、こういうこと! ワンピース¥28600/ドレステリア 新宿店(ドレステリア) イヤカフ(左耳)¥22000・ピアス(右耳)¥22000(ともにマリア ブラック × チノ フォー デミルクス ビームス)・リング¥319000(マリハ)/ショールーム セッション
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉 ヘア&メイク/森野友香子〈Perle management〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/大政 絢 取材・原文/伊藤真知 構成/三橋夏葉〈BAILA〉 撮影協力/AWABEES、TITLES、GLITCH COFFEE & ROASTERS ※BAILA2021年4月号掲載