脱がされたら脱がし返す! もはや野球拳!
一流レストランで修行を積み、期待されながら鳴り物入りでお店を出したものの失敗した過去のある藤野。その時に背伸びをしてうまくいかなかった経験から、等身大でいる今の姿に辿り着いた彼だからこそ、自分を見失っている真柴に自分の過去を重ねてしまってつい気に掛けてしまうのでしょう。
(c)TBS
そんな真柴を元気づけていた最中の出来事。自分の価値は自分で作り上げ、他人の意見では一切軸が揺らがない彼が、真柴の「あなた天才よ」の一言で瞳孔をかっぴらいて揺らいでいたんですよね。
他人の評価に囚われすぎるのは良くないけれど、時にそれは自己完結していただけでは生まれない原動力や自信になる。
藤野が逆に1枚凝り固まった価値観を脱がされ、恋に落ちた瞬間のあの瞳は最高でした。お互いを脱がし脱がされ、もはや野球拳状態。アウト? セーフ? よよいのよい!
ラストの藤野視点が天才的に萌える!!!
このドラマの1番の見どころと言ってもいいのが、毎回ラストの藤野視点の種明かしではないでしょうか。
真柴が着飾っているだけの女かと思っていたら、自分を犠牲にしてまでお年寄りや子連れにタクシーを譲っている優しい内面を知って藤野がつい手を差し伸べてしまった描写や、付箋に記された真柴の気持ちがちゃんと届き、寒空の下鼻を赤くしながら忠犬のように真柴を待つ姿。
恋している時、「あの人ってなんでこんなことしてくれたんだろう?」と理由を考え、答えが出ずやきもきしてしまったりしますが、その答え合わせができるのがこのラスト。
すでに藤野に恋をしてしまっている視聴者としては「そんなところ見ててくれたの?! そんなふうに思ってくれてたの?!」と真柴目線でキュンキュンできるのです。最高。ごちそうさまです。
次回も極上のキュン1人前お願いします! 藤野! あなた!! 天才よ!!!
(やまとなでし子)