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川口春奈と新しい夏を迎えに
風の匂いが変わって、だんだんと日差しが強くなってくる。今年はどんな夏がやってくるのだろう。新しいカラーをまとって、前へと一歩進みたい――。
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【PINK】タンク姿をアップデートして今年らしさをチューニング
ピンクのワントーンコーデも、ステディなタンクと今年らしいゴールドのジュエリーで、私たちらしくハンサムに着たい。シアーな質感で軽やかなムードに。
【BLUE】異素材を重ねたワントーンで新しい日常にドレスアップを
【YELLOW】ハンサムな女っぽさは潔い肌の見せ方に宿る
ハンサム女子の夏のワードローブにぜひ加えてほしいホルターネックは、旬度が加速するイエローのドレスで。肌ののぞき方が新鮮に映る。オーバーサイズのシャツをラフにはおることで、あくまでリラックスしたムードへと導きたい。
<川口春奈インタビュー>変化を恐れず進んでゆくタフなマインド
「新しい自分と出会いたいんです」――。『SPRiNG』初カバーの女優・川口春奈さんのまなざしの先にあるものとは。
好きだと思える服を長く、大切に着続けたい
撮影当日、まだ少し残る肌寒さを意に介することなく、初夏のカラーパレットをリラクシーなムードで着こなしていく川口春奈さん。
カバー初登場ながらハンサムな女性像を瞬時に表現していく姿に、持ち前の勘のよさとモデルとしてのキャリアが垣間見えた。
「一見、ひとつひとつのアイテムはシンプルに見えるんですけど、実際に着てみると素材やシルエットが大人っぽいなって感じました。あとは、もうすっかり薄着(笑)。夏に向けてシースルーアイテムが豊富ですね。私は展示会でオーダーしたものがそろそろ届くはず。今回オーダーしたものはワンピースやオールインワンみたいにサクッと気軽に着られるものと、本当にベーシックなシャツが多かったです。シャツは毎年同じブランドで買うことが多いです。今まではインナーやパンツばかり買いがちだったのですが、軽い羽織としてシャツが気になっていて。夏の方が意外と冷房などで寒かったりするので、重宝するんです」
プライベートなファッションは、「モノトーンが多め」と川口さん。
「黒が多くて、たまに白。アイテム自体はすごくシンプルで、でもどこか女性らしさがあるデザインが好きです。女性らしいんだけどかっこいいっていうのが理想ですね。服がわりとシンプルなので、アクセサリーで調整していくのが好き。大きめのシルバーから華奢なゴールドまでアクセサリーは大好き。なくしやすいのが悩みですが(笑)」
今年26歳になり、ファッション観にも少しずつ変化が訪れているという。断捨離がきっかけで、“好きなものをずっと着たい”と思うようになったと川口さん。
「インスタなどでたまたま目にした広告で初めて見たブランドを買うこともあるし、わりとブランドにこだわらず『いいな』と思ったら購入。そのブランドの世界観を知ってから着たいので、オンラインで服を買うときも公式サイトから買うことが多いですね。そのほうが楽しく感じます。断捨離に初めて挑戦したときに、100着くらい手放したんですね。なかにはアニマル柄のフェイクファーやレザーのミニスカート、以前大好きだったコム・デ・ギャルソンのコレクションラインとか……。他にもごっついゴールドの太ネックレスだったり(笑)。『それ、街中で着たら浮いちゃうよ』っていうアイテムもけっこうありましたね。今も派手なものが好きではあるんですけど、最優先は着心地のよさなんです。ずっと着られる質のいいアイテムは決して安くはないけれど、だからこそ大事にしようと思える。服は直接肌に触れるものなので素材にはこだわりたいですしね。そんなアイテムを自分の中のベーシックにしていけたらいいな」
大好きなシューズも手入れしながら履きたい、と続ける。
「ヒールやソールのお直しをお願いしたり、自分の手で磨いてみたり。ちゃんと靴のケアをしていると私も大人になったなって。新しく手に入れる高揚感も好きですけど、今、持っているものを大切に扱っていくのも心地いい」
身の回りをちょっと豊かにする思いは、ファッションだけではなく日常にも反映されている。
「数年前は、それこそ口にするものもそうだしスキンケアも無頓着なほうだったと思います。単純に忙しくて気持ちに余裕がないっていうのもひとつの理由。でもこの1年で家で過ごす時間が圧倒的に増えましたし、思いがけず自分を見つめ直す時間にもなりました。とはいえ、ストイックにはできないタイプなので、たとえば食事に関しても買う場所が変わったり、商品のパッケージの裏をちゃんと見るようになったり、少しずつ変化している感じです。自分の体質も20代前半のときとは変化があるので、運動も大事ですけどまずは食べ物から。同時に美容を兼ねて、湯船につかるようにとか、毎日ストレッチをすることを心掛けたら、生活にもリズムが生まれて、1日が充実しています」
受け入れてくれる人が一人でもいればいい
現在、主演ドラマ『着飾る恋には理由があって』がスタートしたばかりの川口さん。昨年に引き続き休むことなく引っ張りだこの現状でも、穏やかな様子が印象的。
「元々の性格もありますよね。メンタルはわりと昔から強いほうではあるので、マイペースでいられるのかもしれません。YouTubeっていう自己表現の場所があるのもいい意味で息抜きになっているんです。女優やモデルのお仕事はいつもきれいに着飾った状態で表に出ているし、お見せするのは役を通しての自分。そのままの自分を発信できているのも大きいです。もちろん周りの目や声が全然気にならないわけじゃなくて、素の自分を受け入れてくれる人が一人でもいれば十分なんです。100人いて100人に愛されたいなんて難しいって割り切ることも必要だなと。視点の問題かもしれないですね、否定する人よりも肯定してくれる人にフォーカスしていくほうが私は大事だと思います」
川口さんが挑戦を怖がらずに、前に進み続けられる理由。このタフなマインドは現在進行中。
「私、いろんなことにチャレンジする人が大好きなんです。だから私もそうありたい思いが強い。それは、身近なファッションやメイクでもよくて“新規開拓”をし続けたいなと。もちろん仕事も同様。キャスターのお仕事やバラエティも、いざ挑戦するときは不安ばっかりでした。でも、知らない世界に飛びこまない理由がなかった。今まで知らなかった自分を知るのは怖いけれど、新しい自分に出会える期待のほうが断然大きい。食わず嫌いするのはもったいない」
迷いのない率直な言葉たちは、この1年で乗り越えてきた経験に裏打ちされた力強さがある。
「何事も新しいことを始めるときは、先が見えなくて不安になるのは仕方のないこと。でも、乗り越えたあとには達成感があるはずと想像すると、また踏ん張れるんですよね。昨年の大河ドラマもすごく長く感じていたけど、今振り返ってみるとあっという間だったなって。もし、次に何か大きな壁にぶつかったとしても、『大河ドラマを乗り越えられたんだから大丈夫』と説得力を持って自分を励ませる」