☆(5)憧れ
まわりの女性は「私もあの人みたいになりたい」といった憧れの気持ちを抱きます。
◇気品を身に付けるコツ
気品を身に付けるために、以下のことを意識してみましょう。
1.姿勢よくゆっくり歩く
2.ゆっくりとしたスピードで話すことを心がける
3.ネガティブ、マイナスな印象を与える言葉を使わない
4.「ありがとう」と感謝の言葉を1日に30回以上言う
5.1日に最低20回は誰かを褒める
6.批評批判をせず悪口を言わない
7.指をきれいにそろえる
8.足をきれいにそろえる
9.心をほほ笑ませる
10.周囲へ意識を持ち、配慮する
11.植物を育てる
12.アロマオイルで心身を癒し整える
また、番外として次のことも心がけるといいでしょう(番外ですが、私がもっとも伝えたい大切なことでもあります……)。
気品のある人は、Time(時間)、Place(場所)、Person(人・相手)、Position(立場)、Occasion(場合)に応じ装いや、また用いられている素材についても気を配っているといわれます。ただし、TPPPO®︎を意識したからといって、気品が生まれるとは限りません。たとえばマザーテレサは、ノーベル平和賞の授賞式の際、正装ではなく、普段と同じ白い木綿のサリーと皮製のサンダルという身なりで出席しました。だからといって、彼女に気品がなかったとはいえないですよね。
私は「気品はマナーから生まれる」と思っています。マナーは見た目の型ではなく、相手の立場で考える「思いやりの心」です。気品はこの心から生まれます。ですから、決して見た目だけ、外面だけを取り繕うことではないのです。気品を身に付けたいのであれば、まずは自分の心と向き合い、心を磨くことで自然と身についていくと思います。
どんな環境であろうとも自分の心次第で、自分の人生を変えることができるのです。エレガンスという言葉の語源は、ラテン語の「elire(選ぶ)」です。気品ある女性は、自らその生き方を選んでいるからエレガントなのでしょう。
■気品を身に付けるためにも内面を磨こう
気品のある女性は、優雅さや清潔といったイメージをまわりに与え、また心に余裕があると思われます。そしてそれが人に安心感を与えるようです。気品を備えることで、女性として大きくランクアップできるといえますね。ただ、西出先生が挙げたように、外見だけ意識するのでは気品は生まれません。「見せかけの気品」にならないためにも、相手の立場で考える「思いやりの心」を持つよう意識するなど、内面を磨く努力も心がけるのが大事のようです。
(文:西出ひろ子、構成:中田ボンベ/dcp)
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