「美容液」と聞くと美容効果がすごく高いものをイメージしがち。しかし、実は美容液だからといって美容成分が高いとは限らないんです。今回はそのような「美容液」に関する間違えやすい知識をご紹介。正しい知識を取り入れて、スキンケアをもっと楽しいものにしていきましょう。
「美容液」っていったい何なの?
スキンケアの一環として「美容液」を取り入れている方は多いのではないでしょうか。さまざまな効能のある美容液が発売されているので、複数を使い分けている人も多いでしょう。
さてその「美容液」ですが、いったいどういうものかご存知ですか? 「美容液」という名前から、ただなんとなく美容効果が高いものという認識だけで使用してはいませんでしょうか。
今回は、そんな「美容液」に関する勘違いしやすい知識をご紹介。どういうものなのか知っておくと、これからのスキンケアがより楽しくなりますよ。
美容液だから美容効果が高いとは限らない
「美容液」は他のスキンケア製品よりも美容効果が高い、というわけではありません。その根拠は、美容液の定義にあります。
美容液は「化粧水と異なって、粘度があり、保湿機能とともにクリームや乳液のようなエモリエント機能をもつもの」と定義されています
引用:小西さやか(2016)『日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト コスメの教科書』主婦の友社
この定義では、美容効果の高さについて触れられていません。成分の配合量については関係がなく、スキンケア商品の種類別名称はメーカーが自由に決められるんです。
つまり、美容液よりも化粧水や乳液のほうが美容成分が多い場合もあるということ。「美容液」という名前だけで美容成分が多く含まれているとは限らないんです。
美容液はトラブルが起きる前に使うもの
現在の肌トラブルに合わせて美容液を選ぶという方も少なくないでしょう。しかし、実はその選び方が正しいとはいえません。美容液は、トラブルを予防するために使うほうが効果があるとされているんです。
例えばアンチエイジング効果のある美容液であれば、肌の老化を感じる前に予防として使うのが正解。未来の肌悩みを予知するのは難しいことですが、将来のための投資として美容液を選んでみると良いでしょう。
美容液を使うタイミングは商品によってさまざま
美容液と聞いただけで“化粧水の後に使うもの”と決めつけていては、美容液の効果を最大限にいかすことができていないかもしれません。
美容液と一括にされていますが、実は「保湿美容液」「アクネケア美容液」「スポット用美容液」「導入美容液」など種類はさまざま。商品によって使い方は異なるので、まずは使用方法をしっかりチェックしてみてください。
特に「導入美容液」と書かれているものは、化粧水の前に使うことが多いもの。美容液と記載されていても普段とは使い方が異なるので注意しましょう。
美容液は数種類を同時に使ってもOK
美容液は1度のスキンケアで1つだけと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし実は、美容液は重ねて使っても問題がないものなんです。
美容液を重ね使いする場合は、使いたい美容液の「形状」にご注目。よりサラッとした形状のものを先に使い、とろみのあるものは後に使うと効果的です。
一般的にはローション状→ジェル状→乳液状→クリーム状とされています。
美容液によく書かれている「幹細胞」とは
美容液を選ぶ際、目にすることが多い「幹細胞」という言葉。「幹細胞コスメ」などといわれ注目を浴びていますが、幹細胞とはいったいどういうものなのでしょうか。
幹細胞とは、“自分のコピーを生み出す能力”と、“いろいろな細胞に分化する能力を持つ細胞”のこと。幹細胞の働きが肌の表面をすこやかな状態に保っています。
肌にとって重要な役割を果たしてくれる幹細胞を活性化させるスキンケアができることから、「幹細胞コスメ」が注目されているんです。
自分に合った美容液を選んで!
美容液について、理解を深めていただけましたでしょうか。ただなんとなく良さそうだからと使うよりも、定義を知ったうえで、自分に合った美容液を正しく使用した方がスキンケアは楽しさを増します。
もちろん増すのは楽しさだけでなく、効果も然り。自分の理想の肌を夢見ながら、美容液を選んでみてはいかがでしょうか。