6.ファッシュン、美容、占い...賢者たちからのメッセージ「迷ったときこそ、自分軸!」
長引くコロナ禍、様々な変化のなかでバイラ世代が感じている孤独や不安も、“自分軸”で考えることが突破口に。7人の賢者に聞きました。
テレビ朝日アナウンサー 弘中綾香さん
【みんなのお悩み】
SNSなどの他人の行動や意見がいちいち気になり、同時に自分がどう見られているかにも敏感になり窮屈さを感じています(33歳・自営業)
「世界も他人も未来も、いつだってアンコントロール。操作できるのは“自分”だけ!」
時代も、社会情勢も、環境も、どんどん変わっていくもの。人生は予期せぬ出来事の連続で計画どおりにいかないことがほとんど。思いどおりにならないのは“周りからの評価”や“他人からの視線”もまた同じです。“世界”も“他人”も“未来”も、いつだってアンコントロール。そんな不確かなものに“軸”を置いたり寄りかかってしまうのは怖いことだとは思いませんか?自分でコンロトールできるものがあるとしたらそれは“自分自身”だけです。“自分ごときの力では変わらない世界”にばかり目を向けるとただただ振り回されてしまう。だったら、自分に目を向けて頑張ろうって私は思うんです。周りや他人を気にしてアレコレ悩むのは無駄なこと。そんなことはサッサと放棄してしまい、自分について考えるほうがよほど合理的だと私は思っています。
スタイリスト 辻 直子さん
【みんなのお悩み】
代わり映えしない手持ち服に飽きて新しいデザインや色に挑戦したいのですが年がいもなく、と思われてしまいそうで勇気が出ません(35歳・会社員)
「どう見えるか、よりも自分のどの面を見せるかを考えて」
私も以前はもっと、服を選ぶときにあれこれ考えていました。自分が求められているものや、見え方。これでいいのかな、と小さくまとまりそうになってしまったり。でも、最近、他人がどう思うかなんて、自分にとって何も残らないと気づいて。そんなことを考えて自分の大事なお金を費やす必要はないんです。どう見えるか、はあくまでも自分目線で考えるべきこと。たとえば人と会う日の服選びも‟どの自分でいくか”をコントロールすることが大切。相手に自分のどの面を感じてもらいたいか、というあくまでもこちら側からの発信に。それと同時に、ただ好き、嫌いというだけではなく本当は何がしたいのかという自分の本心を知ることも大事。色々な視点から自分軸を育ててあげられたらいいですよね。
心理占星術研究家 鏡リュウジさん
【みんなのお悩み】
ひとりぼっちの在宅勤務、外出できないストレス…。最近、孤独や不安を感じることが増えた気がします(36歳・会社員)
「占星術ではいつだってあなたが主役です」
「自分軸」というと、僕はすぐにホロスコープを思い出します。ホロスコープとは自分が生まれたときに自分を取り巻く宇宙の星たちを円形の図表にしたもの。今の天文学では太陽系宇宙の中心は太陽ですが、占星術では地球、もっといえばあなた自身の存在が宇宙の中心軸で、ここを基準に太陽や月、惑星や星座たちが巡っていると考えるのです。今、孤独を感じている人が増えているようですが、これは当たり前。正直、僕も寂しいですもん。でも、あなたの今の迷いや悩みは、実はお釈迦様もアントワネットも生きることができないあなただけのもの。占星術ではどこまでいってもあなたが主役。あなただけの星空を描きます。孤独を感じたとき、自信をなくしそうになったときには、まずは誰かと気持ちを分かち合ってみて。それさえも難しいときは星占いの世界観に心を開いてみていただけると嬉しいです。
エディター 伊藤真知さん
【みんなのお悩み】
家にいることが多くなり、見せる相手もいないのでラクで適当な服ばかり買っておしゃれがつまらなく感じます(34歳・会社員)
「自分の好きなものを見つめ直せる今こそ、新しいおしゃれを見つけられるチャンスです」
私、今まではずっと、おしゃれは自分のためではなく人のためにするものだと思ってきていたんです。それがこの1、2年で状況が180度変わってしまって。同じような悩みを感じていたこともありました。ただ、圧倒的に自分のことを考える時間が増えたことで、自分の好きなものを見つめ直すことができたんです。今まではスルーしてきたようなシンプルで上質な服を着てみたり、じっくり検討する時間がなかったちょっといいブランドのバッグを実際にお店に足を運んで買うことができたり。ECで買うときも、無駄買いが少なくなりました。たとえ見せる相手がいなくても、自分の好きなものを熟考できる今こそ新しいアイテムやテイストに出会えるチャンスだと思うんです。
スタイリスト 加藤かすみさん
【みんなのお悩み】
お店に行かずECサイトや他人のSNSばかり参考にしていたら自分の好きなもの、着たい服がわからなくなってしまった(30歳・会社員)
「実際に自分の目で見て触れてみる。心のときめきを探すのをあきらめないで」
情報過多になってしまうし、他人の意見に惑わされてしまう気がするので、私自身はファッションの参考としてSNSはあまり見ません。質感や作りも、スマホの小さい画面だけで判断するのって難しいから、やっぱり実際にお店に行って、雰囲気を味わい、洋服を手にすることで自分の好きなテイストを再確認したり、新しいおしゃれのヒントが湧いてくるんです。おしゃれのモチベーションを上げるには、そういう「自分だけの心のときめき」を探すことが大切。いくら外出しないといっても、服を着ない日はありませんよね。ちょっとしたTシャツ一枚でも、好きなものならテンションは上がる。一歩外に出て、新しい服と出会う楽しみを探してみて。
美容家 神崎 恵さん
【みんなのお悩み】
メイクをしない自分にも慣れてきて、パッとしない毎日。このまま自分がくすんでいってしまうのでは?と不安になります。(33歳・公務員)
「やってみたいこと、気になるものに忠実でいること。自分の中で“好き”を循環させることが大切」
今は、なかなか外からの変化や刺激を期待できない時代だけど、そんなときは自分の中で好きなものを循環させることが大事。自分が気持ちよく感じること、楽しいことに素直に耳を傾けてやってみたいメイクや着たい服、挑戦したいことに忠実でいること。ときに嬉しくない反応がきたりするかもしれないけれど、それは気にしなくて大丈夫。他人からの意見は、納得できるものだけを都合よく取り入れればいいんです。メイクをしたくないのならそれもアリ。これが正解、不正解と決め込んで落ち込むのではなく、自分の気持ちにもっと耳を傾けて。外と自分の間に上手に「線」をつくれる大人になれるといいですよね。