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怒れないは悪い事? 怒れない人の特徴とは

◇怒れるようになる方法

大切なのは怒れるようになることを目標にするのではなく、「自分なりの考え」「価値観の基準」を育てること。あなたの中の考えや思いが一貫性を帯びて育ったとき、その怒りのエネルギーは自然と外に向かって表現されていくものです。「自分なりの考え」「価値観の基準」ができることは、他者とのちがいを感じ、自然と摩擦を起こすことにもつながります。人間関係でパワーバランスの差やストレスを感じることが増えれば、ときには理不尽さも感じることもあるでしょう。しかし、だからこそ自己愛や自己主張が形成され、自己表現ができるようになっていくのです。
本当に辛かったり苦しかったりするのは、怒りを表現できない自分をあなた自身が責めたり嫌ったりしているときなのかもしれません。ですから、怒れない自分を責めたり、無理して怒れるようになることを目標にしたりする必要はありません。「自分なりの考え」「価値観の基準」を育てるそれぞれの段階やプロセスの中で、ひとつひとつ経験を重ねていくことで自然に成長できるからです。怒れないことに焦ることなく、自分の思いや考えを育ててみてはいかがでしょうか。

■怒れない自分を責めないで

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怒りの感情のみならず、自分の感情や意見を表に出すのが苦手な女性は多いかもしれません。ときには何でもズバズバ言える女性を羨ましく思い、理不尽な扱いを受けても怒ることのできない自分を責めてしまうこともあるでしょう。しかし、熊谷さんの解説にあるように、ただ怒ればよいというものではありません。大事なのはその過程。怒るべき場面で怒れるようになるためには、自分の考えや価値観を日頃から育てることが重要のようです。そうして自分の軸が定まれば、「怒りたいのに怒れない」という問題は自然とクリアできるのではないでしょうか。怒れない自分を責めたり、怒ることを目標に走ったりするのではなく、自分の思いや考えを育てる過程を大切にすることで少しずつ成長していきましょう。

(文:熊谷佐知恵、構成:Kaoru Sawa)

※画像はイメージです

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