神崎桃子(体験型恋愛コラムニスト)
女性が気になる恋愛のアレコレを、男性たちに2択アンケート調査。結果をもとに、恋愛コラムニストの神崎桃子さんが男心を分析します。今回は「男女の友情」にまつわるアンケート。
■「男女の友情」は成立する?
男性の草食化が進んでいる現代において、男友だちは作りやすくなったともいえます。あなたにも、なんでも相談できたり気軽に飲みに行けたりする男友だちの1人や2人いるんじゃない?
しか~し、「彼にはかまえずに済む」「話しやすい」「2人きりでも平気」と、あなたが異性として見てなくとも、彼があなたに何かしらのアクションを起こせば、その友だち関係を続けるのは難しくなるでしょう。
はたして「男と女の友情は成立するものなのか」……今回はそれを探ってみよう。
Q.「男女の友情」は成立すると思う?
成立する:65.6%
成立しない:34.4%
※有効回答数163件
「性別を超えた友情はあるのでは?」と思っている男性は、案外いる模様……。でも結局は男と女、本当に“その関係性”が変わらないのかどうか気になるところ。男性の本音はいかに?
■「男女の友情は成立する」派
◇友情に性別は関係ない
・「一緒にいて楽しいと思うのは、同性だけとは限らないから」(29歳/学校・教育関連/その他)
・「成立しない意味がわからない。男女である以前に同じ人なのだから、固い絆で結ばれていたって不思議ではない。ただし限度はあるが」(23歳/機械・精密機器/技術職)
恋愛に消極的な草食系男子の背中を押して、少子化対策の応援をしたい神崎桃子としては、「女性といることも楽しい」というコメントに妙に安堵感を覚える次第(笑)。“恋愛離れ”が加速しているといわれても、女性といることが苦痛ってわけじゃないのよね。
それならば、女性のほうから自分の隣にいる男友だちに恋愛対象としての目を向けてみては? ときめきよりも“安定感”を望んでいるなら、一緒にいて落ち着ける男友だちを彼氏にするのもおすすめ。彼も「あなたと一緒にいて楽しい」と思っていれば、恋愛に進展する可能性は十分にアリ。
それに、結婚を視野に入れたら手持ちのコマは多いほうが有利(笑)。男友だちをその対象から外す必要なんてないのよ。
◇自分も「男女の友情」を成立させている
・「サークルなどのコミュニティで完成された仲であれば、できると思うし、実際にたくさんいる」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「自分自身がそうだから。ちなみに今まで呼ばれた結婚式(約20回)の3分の2が女友だち(新婦側の友人として)です」(35歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
ここで注目すべきは、サークルなどで仲よくなったということは、これまで2人きりになる機会はあまりなかったという点……。当然のことながらグループ内の1人の女性と、自分の目の前にいる1人の女性とでは、見え方や接し方は変わってきます。2人きりの空間だとどうなるかは、神のみぞが知ること。
「え、こんなふうに笑うんだ」「こんな気づかいもできるんだ」と、今まで知らなかった一面にドキッとしたり、相手を見直したり……なんてことが起こりうるかも。男性側も、2人きりになると急にやさしくなることもあるんだから。
■「男女の友情は成立しない」派
◇性別が異なる以上、仕方ない
・「意識していなくても、無意識下では異性を気にするもの。オスとメスなのだから」(36歳/学校・教育関連/その他)
・「なんだかんだでお互い異性として気にするのが人間」(28歳/その他/その他)
そうなんだよね。いくら「友だち」って宣言したところで、相手の女性はどうしたって男にはなれないんだもの。
それに男性は“どうでもいい女性”を遊びや食事に誘うことはあまりしないもの。それなのにあえて誘うということは、その女性に何かしらの魅力を感じているから……。ほんの少しでも興味があるからこそ「まずはお友だちから」「とりあえず飲み友だち」というスタンスで誘うことも多いのです。
◇男性側が下心を持ってしまう
・「異性を100%性欲ナシに見ることは、男が不可能だと思うから」(37歳/商社・卸/営業職)
・「男性側がついつい下心を出してしまうから」(30歳/自動車関連/技術職)
まさにオスとしての素直なご意見! 女性の場合は、相手がまったくタイプじゃなくとも友だちになれます。男として見ていないからこそ2人で会うことも平気なのですが、男性のほうは「絶対ナシ」な女性をまず友だちにはしません。仕事以外のプライベートで2人きりで会うこともあまりないでしょう。
つまり、2人で会っているうちに“オスとしてスイッチが入ってしまうこと”も、絶対ないとは言い切れないのです。