今年の夏は気温40度を超える連日の猛暑から始まり、次々とやってくる台風による浸水被害や地震と、天災続きの夏でした。被害にあわれた方に心からお見舞い申し上げます。
そんな天候不順の夏から、急に涼しくなり、こうなるとぐっと温かい飲み物や、それに合わせる甘いものが欲しくなります。そして秋を感じる甘い味覚として、まず思い浮かべるのが「さつまいも」と「栗」!!特に女性だったらあの独特のほっくりした感じがたまりませんよね。そこで、秋のお取り寄せとして、テレビで紹介されていた「わかさいも」をお取り寄せしました!
「わかさいも」って有名ですし、会社でもよくお土産としていただきますが、実は「さつまいも」で出来ているわけではないって知っていましたか?そもそも「わかさいも」は洞爺湖名物なんですが、実は寒冷地の北海道では「さつまいも」は収穫できないそうです(知らなかった!)。そこで、創業者である若狭函寿さんが「さつまいものとれない土地で、焼きいもを作りたい」というシンプルかつ熱い思いを抱き、誕生したのがこの「わかさいも」なんです。
さつまいもではない、となるとその原料はいったい何なのか気になりますが、実は「大福豆」という雪の様に白い高級菜豆が主原料だそう。ほっくり炊き上げた「大福豆」に昔ながらの砂糖を練り込み白餡にしているので、さつまいものような優しい甘さが表現されているんですね。
また面白いのが、焼きいもの繊維質にこだわり、何と北海道産の「きざみ昆布」を練り込んで独特の筋を出していること。確かに手で2つに割ってみると、かすかに細く薄い繊維が伸びているーーー!!これがきざみ昆布なんですね。芸が細かい(笑)。さらに白餡の表面には薄く卵しょうゆを塗り、香ばしく焼き上げるという凝り方で、見た目は本当に「小さな、小さな焼き芋」のよう。ちなみに和菓子でしょうゆを使用したのはこちらの商品が日本初だそうですよ。きざみ昆布やしょうゆの微かな塩っけが、ほくほくふっくら甘い白餡と相まって、独特の甘じょっぱい味わいを演出しています。
変わらない美味しさで愛され続けて90年近く。北海道産の素材を用い、「安心して食べられるように」職人の手仕事にこだわる実直さが伝わる銘菓です。ぜひ熱く濃い緑茶とともに「いもより、いもらしい」一品をお召し上がりください。