家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。気の合うお友達にもなかなか相談しにくい「お金のこと」に悩んでいる人はいませんか? 有料相談に申し込むほどではないけど、ちょっと聞いてみたいお金の疑問に、家計簿・家計管理アドバイザーがお答えいたします。今回は、「お金に細かい夫にうんざりしている」というお悩みです。
お金に細かい夫にうんざり……
今回のご相談者さんは、「お金に細かい夫にうんざりしている」と悩んでいるご様子です。ご相談内容を見てみましょう。
小学生2年生と、幼稚園の年長の子どもがいる30代後半の主婦です。
結婚して約10年、子どもを授かって約8年になりますが、夫がお金に細かすぎてうんざりしています。
夫は貯金が趣味と言ってもいいほどお金が大好きで、毎年まとまった額の貯金をしてくれています。
子どもが2人いてこれから教育費がますますかかってくることを考えると、夫がお金のことを頑張ってくれているのは心強い反面、日々のお金の使い方まで細かく指導が入るのはちょっとうんざり……という気持ちです。
例えば、子どもがのどが渇いたというのでコンビニで飲み物を1つだけ買った場合でも、どうしてこの支払い方をしなかったんだ、こう支払えばもっとポイントが貯まったのに、そもそも水筒を持っていれば飲み物は必要なかったなどと言われます。
確かにそうかもしれないけど、飲み物ひとつ買うのにも、そこまで考えないといけないかと思うとちょっと疲れる……といった具合です。
お財布の残高が10円合わないだけでも、どういうことか説明を求められるのですが、正直思い出せません……。
子どもが小さい頃は私も専業主婦だったので、夫の言葉にもなるほどと思っていたのですが、最近パートで働き始めたことや、子どもも習い事を始めてその送迎に忙しいことが多くなってきたせいか、夫のお金に対して細かすぎる態度に疲れてきてしまいました。
どうしたら、夫とうまく折り合いをつけられるでしょうか。
お金に細かすぎる夫とはどう付き合う?
お金に細かい旦那さんとの生活は、その通りと思うところもある反面、要望通りにしっかりやり遂げるのは難しいと考えていらっしゃるご様子ですね。
お子さんがいらっしゃるということですから、毎年貯蓄がしっかりできているというのは安心ですが、完ぺきなやりくりを求められるようでは、家事に育児に仕事に忙しい毎日の中では疲れてしまいますよね。
このように「夫がお金に細かすぎる」と感じる時に、考えられる対策をいくつか一緒に考えてみましょう。
何のための貯金なのか目標のすり合わせをする
まず、気になるのは旦那さんがどのような貯蓄の目標を持っているのかという点です。
お子さんの教育費のためなのか、夫婦の老後の生活のためなのか、マイホームの購入のためなのかなど、旦那さんが貯蓄にこだわる理由を聞いてみてはいかがでしょうか。
また合わせて、具体的にいつまでに、どれくらいの額を貯蓄をしようと思っているのかも聞いてみてはいかがでしょうか。
例えば、上のお子さんが中学生に上がるまでに教育費として500万円を貯蓄したいなど、具体的な目標を聞いた上で、なぜ中学校に上がるまでになのかなど、その根拠についてもさらに確認すると良いでしょう。
細かく貯蓄の目標を聞いたうえで、納得できるようであれば旦那さんに協力し、「もう少し期間を長くしてゆっくり貯めてもいいのでは?」と思う貯蓄についてはペースを落とすことを提案しても良いのではないでしょうか。
貯蓄にこだわりすぎてしまうと、今の生活を楽しむためのゆとりを持つことができなくなりますので、家族にも窮屈な思いをさせることにつながります。
貯蓄に関しては、夫婦で同じ目標を持つことができるように話し合いましょう。
干渉されないお金を作る
相談者さんは、パートでお仕事をされているということですから、ご自分だけの「使い道を干渉されないお金」を持つことも大切です。
月5000円でもかまいませんので、小遣いを作り、小遣いの範囲の支出であれば旦那さんにも使い道を自由にしてもらってはいかがでしょうか。
その中からコンビニでの飲み物の購入などをした場合は、旦那さんにも何に使ったか言わなくても良いのではないでしょうか。
夫婦であっても、使い道を干渉されないお金を持つことで、旦那さんがお金に細かすぎるというストレスも軽減できます。
妥協案を見つける
お金に細かすぎる旦那さんに不満があるご様子ですが、だからといって相談者さんも「貯金はしなくても良い」と考えているわけではないでしょう。
細かすぎるからいやだとすべてを否定するのではなく、貯蓄のためにここまでは私も協力できるが、これ以上は協力できないという妥協案を旦那さんに提案してはいかがでしょうか。
例えば、10円でもお財布の残高が合わないことには協力できないと考えるのであれば、すべての支払いをキャッシュレスにしてしまえば簡単ですし、多少の現金払いについては、上記のような干渉されないお金から支払ってしまっても良いのではないでしょうか。
どちらか一方の言い分だけを取り入れるのではなく、お互いに目をつぶれるところは目をつぶり、協力できるところは協力する体制を整えましょう。