新しい文房具との出会いは、仕事を効率化させてくれることもあれば、仕事のモチベーションを上げてくれることもある。そんな、毎日をちょっとだけ底上げしてくれる文房具との出会いをお手伝いするのがこの企画。今回は「面白いアイデアグッズで気分を変えたい」という方にぴったりな文房具を、文具ソムリエールの菅未里さんが紹介します。
決して楽しいことだけとは限らない毎日のルーチンワークですが、いつも身近にあるのが文房具です。面白い文房具を選べば、毎日の仕事も楽しくなるでしょう。
もっとも、面白い文房具は実用性に欠けると思っている方も多いかもしれません。しかし近年は、面白さと実用性を両立した文房具も増えています。実用的なら、いつもそばに置いておくことも可能でしょう。ということは、ずっとあなたを励ましてくれるということです。
そこで今回は、心が弾む面白い文房具を紹介します。
日本ホールマーク 現場シリーズ
2020年に発売し好評だった「工事現場付箋」が「現場文具」シリーズとして生まれ変わりました。工事現場の人々やアイテムがコミカルに描かれたふせんになっています。
種類はいくつかありますが、使いやすいのは縦長のTODOふせんでしょうか。工事現場で働く人々のように緊張感をもってTODOを管理できる……と言いたいところですが、微妙なゆるさが魅力でもあります。
しかし単に面白いだけではなく、実用性も考え抜かれているのも特徴です。短い辺に糊付けされている普通のふせんとは異なり、長い辺(左の辺)に糊付けされているため、縦のままPCのモニターに貼れるのです。場所を取らず、しかも強烈にTODOを主張してくれるでしょう。
このシリーズには、ほかにも標識を模したタイプや机の上に建てられるタイプのふせん、マスキングテープなど面白いアイテムがたくさんありますのでチェックしてみてください。
価格:418円
MAX さめフラット
職場ではホッチキスを使う機会も多いですよね。ただ、昨今のコロナ禍の影響で、他の人と同じ文房具を共有することに抵抗を持つ方も増えているかもしれません。そんな方には、共有文房具になりがちなホッチキスに触れることもストレスになりそうです。
ならば自分専用のホッチキスを買ってしまいましょう。今はこんな楽しげな商品があるのです。マックスの「シリコンカバーホッチキス」シリーズです。
日本を代表するホッチキスメーカーのマックスですが、展開する製品の中でも動物たちを模したシリコン製のカバーをかぶせたこのシリーズは特に大人気になっています。シンプルでお堅い文房具の代表格だったホッチキスが、こんなにも面白くかわいいものになっています。
この「さめフラット」も、恐ろしいサメをかわいくデフォルメしてあります。さて、「フラット」とは何かというと、ホッチキスの針が「フラットクリンチ」であることを意味しています。
左はフラットクリンチの針を使用
ホッチキスの針には紙を留めると写真右のように盛り上がってしまうものが多いのですが、「フラットクリンチ」はその名の通り、平ら(フラット)になるのが特徴です。ですから、留めた紙を重ねてもかさばりません。
「かわいらしいデザインのホッチキス」や「フラットクリンチのホッチキス」は今までいくつかありましたが、両者を兼ね備えているのはこの商品だけだと思います。面白さと実用性を両立した文房具の代表格です。
価格:1,760円
こどものかお ピクトDEオフィス
ピクトグラム柄のスタンプです。「確認お願いします」「お電話がありました」といった職場でしばしば必要になるメッセージを、ピクトグラムでゆるく表現しています。
ポイントは、ふせんに合わせたサイズになっていること。ふせんに押すことで、ピクトグラム柄のふせんを作れるのです。そのふせんを、人に渡す書類やメッセージを伝えたい相手の机に貼れば、要件を柔らかく伝えられるというわけです。
メーカーいわく、「ギリギリ職場でも使えるように作った」というこのスタンプ。なるほど、よほど固い職場以外ならたぶんOKでしょう。上手に使って緊張感をほぐしてください。