東京・町田市にある「スヌーピーミュージアム」では、企画展「しあわせは、みんなの笑顔」が7月10日(日)まで開催中。スヌーピーと仲間たちの“笑顔”を描いた貴重な原画・複製原画が大集合した企画展へ、レッツエンジョイ東京編集部がお邪魔してきました!
【おでかけ時のポイント】
・居住地やおでかけ先の都道府県の要請に従って行動しましょう
・体調に不安を感じるときは外出を控えましょう
・なるべく少人数で空いている時間に行きましょう
・周囲の人との距離をできるだけ保つようにしましょう
・マスクを着用し、手洗いは小まめに行いましょう
スヌーピーや仲間たちと過ごす“ほっこり時間”を/スヌーピーミュージアム
南町田グランベリーパーク駅から徒歩4分。「南町田グランベリーパーク」内にある「スヌーピーミュージアム」は、スヌーピーの生みの親であるチャールズ・シュルツ氏の作品を展示するアメリカ・カリフォルニア州「シュルツ美術館」の“世界で唯一”の公式サテライトです。
© Peanuts Worldwide LLC
「スヌーピーミュージアム」は2016年に一度、2年半の期間限定で東京・六本木にオープン。惜しまれながら閉館した後、2019年12月に南町田グランベリーパークへ場所を移して再び開館しました。
スヌーピーが登場するコミック『ピーナッツ』のシニカルだけどほっこりする世界観が楽しめる同館では、巨大なスヌーピーが並ぶ「スヌーピー・ルーム」をはじめとする常設展のほかに、およそ半年ごとにテーマを変える企画展が開催されています。
“笑いは人にうつるもの”気がついたら笑顔になれちゃう「しあわせは、みんなの笑顔」展
2022年はスヌーピーの作者、チャールズ・シュルツ氏の生誕100周年にあたる年。
特別な一年のスタートを飾ったのが、現在開催中の企画展「しあわせは、みんなの笑顔」。スヌーピーや仲間たちの“笑い”をテーマに、シュルツ美術館が所蔵する貴重な原画・複製原画約60点が大集合しました。
コミック『ピーナッツ』に描かれた“笑い”あふれる作品が集まった同展では、さまざまな“笑い”を6つのテーマにに分けて展示しています。今回はその中から3つのテーマをピックアップ。各テーマの作品もちらっとだけお見せしちゃいます。
テーマ:「ニヤニヤが止まらない」
まずは、いたずら好きなスヌーピーにフォーカスしたテーマ「ニヤニヤが止まらない」。
からかったり、いたずらしたり、いつも仲間たちの間に騒動を巻き起こすスヌーピー。このテーマでは、いたずらが成功してうれしくて歯をむき出しにしてニヤッと笑うスヌーピーなど、表情に注目です。
「自分を楽しませる才能」は、スヌーピーが車の中でひとりお留守番をしている場面を描いた作品。
何もすることがなくて退屈しのぎにスヌーピーが始めたのは、駐車場の係のお姉さんをからかう計画。いたずらを考えるだけで、最後にはユーモアたっぷりな表情を浮かべるスヌーピーは、やっぱり“自分を楽しませる才能”の持ち主であるようです。
テーマ:「ついニコニコしちゃうしあわせ」
テーマ「ついニコニコしちゃうしあわせ」では、うっかりすると見逃してしまいそうな、一方で人生の大切な思い出ともなる“日常のささやかな出来事”を描いた作品を集めています。
大人向けの複雑な表情を描いた作品も多い『ピーナッツ』ですが、小さな驚きやくつろいだ気分、戸惑っている時など、さまざまな感情が笑顔で表現されています。このテーマでは、心がほっと温まるようなスヌーピーや仲間たちの“おだやかな笑顔”をお楽しみください。
作品「ぼくらの友情、プライスレス」は、スヌーピーとチャーリー・ブラウンがソファでリラックスしている日常のひとコマを描いたストーリー。
スヌーピーを膝に乗せたチャーリー・ブラウンは、ただそれだけで十分に幸せであることが伝わってくる静かな笑顔を浮かべて、満ち足りたひと言をぽそっとつぶやきます。それを聞いたスヌーピーは、そのほのぼのした表情とは裏腹になんともちゃっかりした心の声が。
考えに多少の違いがあっても、二人の友情がプライスレスであることは間違いありません。
テーマ:「笑って笑って吹き飛ばせ!」
続いては、テーマ「笑って笑って吹き飛ばせ!」。誰だって人生いいことばかりではありません。でも、「何かうまくいかないことがあっても、笑うことさえできればなんとかなるさ」と教えてくれる作品が並びます。
このテーマでは、いつまでもくよくよしていない『ピーナッツ』の子どもたちの姿が印象に残ります。落ち込んだり、悲しいことがあっても、どんな時だって笑えることがあるんだという、大切なことに気がつかせてもらえます。
作品「心配なんて笑い飛ばそう」は、“不機嫌な威張り屋”ルーシーとスヌーピーとのひと幕。
うきうきと楽しそうにしているスヌーピーを見かけて、ルーシーが「この先なにが起きるかわからないのに心配じゃないの?」と語りかけます。それを聞いたスヌーピーは不安な表情を浮かべますが、次のコマでは一変「へへへへへへへ」とタイトル通り笑顔で心配を吹き飛ばします。
未来を悲観して過ごすよりも、今この瞬間を笑顔で楽しく過ごすスヌーピーの姿に、ほっこり和むと同時に勇気づけられるお話です。
作品の余白や会場の足元にも注目を
うれしさが弾ける笑顔や、悪だくみするニヤニヤ笑い、じんわりと幸せを感じる微笑みなど、スヌーピーや仲間たちの表情豊かなたくさんの笑顔を見ているうちに、気がつけば自然と笑顔に。
作者のシュルツ氏は、物語の内容だけでなくキャラクターたちの表情だけでも笑いを届けられるように、と考えていたそう。作品の余白や会場の足元にもぜひ注目してみてくださいね。
企画展と同じフロアには、2021年11月から展示が始まった赤い屋根が目印の大きなドッグハウス、スヌーピーの「ベリー・ハッピー・ホーム」も。一度スヌーピーのお家を覗いてみたかった人たちの夢を叶えてくれます。ハウスの中には、スヌーピーの大切な絵が飾ってあるのでお見逃しなく。