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夫婦喧嘩になる前に知っておきたい"5つの大切なこと”

臨床心理士・公認心理師のyukoです。日々、身近にいるパートナーだからこそ、考えや気持ちを相手に伝えるのは大切なことですよね。ただ、怒りの感情に任せて、勢いよく言ってしまったことをあとから後悔した経験はありませんか?喧嘩のときに必要なのは、怒りに任せて感情をぶつけることではなく、率直な気持ちや思いを切実に伝えていくことです。パートナーと喧嘩するときに思い出したいルールとマナーについて、考えていきます。

どうしてわかってくれないの?

「夫は人の気持ちが全くわからないんです」「妻はいつもピリピリしていて。何を言っても入らない。」
お互いに不満を抱きながら喧嘩を重ねる方々からは、よくこのようにお聞きします。一方、度々喧嘩をしていても、「雨降って地固まる」ような話し合いができていたり、しっかりと仲直りをして前に進んでいけている方々もいらっしゃいます。

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喧嘩には、怒りや悲しみなどネガティブな感情をぶつけあうものと、多少感情的になりながらも、建設的に本音を言い合うものがあると思います。
互いの関係性を良くしたり、一緒に前に進んでいくには、後者の喧嘩にしていく必要がありますよね。

パートナーと話し合うときに思い出したい5つの大切なこと

心の中の怒りと、相手に伝えている内容が一致しているかを考える

怒りの背景には、寂しさや悲しさ、嫉妬や羨望など、別の気持ちが隠れていることも多いです。
本音を伏せたまま感情をぶつけると、相手も素直に受け止められず、向けられた感情を「理不尽」と感じます。

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飲み会で遅かったパートナーに対する怒りは、「連絡がなくて心配していたこと」の場合もあれば、「女性の影に対する不安」や「自分との時間を蔑ろにされていることへの不満」かもしれません。
怒りに姿を変えている「モヤモヤ」の正体を明確にさせ、言葉にすることが大切です。

相手の言い分を最後まで聞いてから主張する

ネガティブな気持ちが強くなると、「自分は間違っていない」という考えを持ちやすくなります。「正論」で詰められてしまうと、相手は主張できなくなってしまったり、とりあえず謝ることしかできなくなってしまいます。

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「正しい―正しくない」のベクトルでなく、「自分の気持ちや考えー相手の気持ちや考え」という視点で話し合い、折り合いをつけていくことが重要です。
相手の話にかぶせず、相手の話に「。」がつくまで聞いてから、主張することが肝になります。

他のことに影響された苛立ちではないか確認する

疲れやホルモンバランスの乱れや、家の外でのストレスから、一番身近な相手に苛立ちをぶつけてしまうことは多いです。外で頑張っている分、気を許した相手に素の感情が出るのは当然です。
ただ、自分が今感じている苛立ちは何によるものか、区別していくことは大切だと思います。

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正体がわからない感情をネガティブな形でぶつけられると、相手も受け止め方がわからず、ネガティブな感情が派生し、お互いに助長してしまいます。
もし強い言葉であたってしまったり、言いすぎてしまった場合、自分側にあった非については認め、その上で、冷静に主張を伝えることが大切です。

「いってらっしゃい」「気をつけてね」は言うようにする

お互いに顔を合わせたくないほどの喧嘩をしても、同じ家に帰らなければならないのが家族です。しかし、そのような当たり前の帰宅が必ずあるという保証はありません。
相手に苛立っていたとしても、一日の無事を祈る言葉がけは、大切にしていくべきだと思います。

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必要最低限の挨拶であっても、ふと振り返ったときに温かい気持ちを思い出し、冷静になり、仲直りできることもあります。どんな状況であっても、相手を思いやる気持ちは、残しておけるといいですよね。

事前に2人の間の喧嘩ルールを決めておく

ここまで、多くの方に共通するルールやマナーについて書きましたが、やはりそれぞれの家庭で、個別の事情が必ずあると思います。
ご機嫌なとき、冷静なときに、喧嘩したときのルールをパートナー間で決め、共有しておくことも大切だと思います。

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例えば、喧嘩をしても一緒の布団で寝る、とりあえずアイスを買ってきて落ち着く、過去の件については持ち出さない、共通の知人に相談する、置手紙を通して言いたいことを言う、離れたくなったときに行く場所を伝えておく、など。

2人の間でのルールやマナーを事前に考えておき、喧嘩に備えるというのもひとつの方法です。普段なら、くすっと笑ってしまうような約束でも、いざ喧嘩したときに実行すると、「覚えててくれたんだ」「あのとき約束したもんね」と、温かい気持ちを思い出すことができます。

必要なのは、自分も相手も傷つけないためのスキル

パートナーとの喧嘩に必要なスキルは、相手に勝つ力ではなく、自分と相手を傷つける前に一度立ち止まる力や、傷を修復するための術を持っておくことだと思います。

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雨が降ったあとに、地を固められるよう、喧嘩のルールやマナーを大切にしてみてください。

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