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「セックスで本音を言いづらい…」パートナーとの話し合いのコツは?[ラブライフカウンセラーが解説]

あくまでセックスは愛情表現の手段の一つ

——あまりにも価値観が離れている場合にはすり合わせが難しいこともあるとのことですが、別れるほど価値観が離れているわけではないものの、片方が「パートナーのことは好きだけれど、セックスにはあまり前向きになれない」ケースもあると思います。

よくある相談としては、「パートナーに性的に求められていること=愛情表現」と受け取っている人も少なくなくて、セックスレスになると、「自分に魅力を感じなくなったのでは」「他で浮気しているのでは」と関係そのものに不安を感じてしまう人がいます。

ですので、自分がしたくない側ならば、「セックスによって愛情表現をしているのではなく、自分はあなたを愛しているし、こういう方法で伝えていきたいと思っている」と伝えることで、誤解を避けられると思います。

信頼関係を築いたり、愛情を感じたりする方法は当然セックスに限りません。親密なスキンシップをするとか、ご飯を一緒に作って食べるとか、様々な手段があり、そのうちの一つにセックスがあるという位置付け。「自分はどういう方法で愛情を表現しているか」を見つめ直してみるのもおすすめです。

セックスのお誘いを断わる方も「今はちょっと疲れててする気になれないのだけれど、また今度しよう」「今日は挿入はしたくないけれど、ここまでならできるよ」など代替案を提案できると、相手も希望を失わずに済むでしょう。パートナーに配慮した言葉選びをすることで、セックスの頻度にかかわらず、長く関係を続けていきやすくなると思います。

また、片方が「パートナーを好きだけれども、セックスはまったくしたくない」場合、セックスしたい方がセルフプレジャーで満たすパターンもありますし、同意を得たうえで複数のパートナー、もしくはセックスをパートナーとの間だけで完結させない選択をするカップルもいます。

ただし、パートナーとは別でセックス相手を作る場合は、パートナーからの愛情が感じられている前提で検討し始めたほうがいいです。空虚感を埋めようとしてほかの相手を作っても、結局自分のメンタルがぼろぼろになってしまうので、おすすめしません。

別のコミュニケーション手段できちんと愛情を確認出来た上で、それでもパートナーがセックスしたくないのであれば、「その部分をどうするか」というステップがあるという話です。

人間ひとりひとりの感覚がまったく異なっているわけですから、それが2人以上組み合わさったパートナーシップの形は、びっくりするほど多種多様になるものです。ましてや、希望のセックススタイルをしっかり話し合ったら、一生じゃ足りないかもしれない!と思うくらいです。

もしかしたら、ベストな形は、道なき道を行くようなものになるかもしれません。諦めずに、根気よく話し合いを続けていきましょう!

*インタビュー後編:性の話は恥ずかしいこと?マンネリ・思い込み・自分本位「性生活のすれ違い」を解消する話し合いヒント

性の話は恥ずかしいこと?マンネリ・思い込み・自分本位「性生活のすれ違い」を解消する話し合いヒント

【プロフィール】ぽかべ

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ぽかべさんよりご提供

「日本のQOS(Quality of Sex)の底上げ」を理念に、セックスカウンセリングや発信活動を行う認定ラブライフカウンセラー®︎。自身がもともと依存体質、束縛で苦しい恋愛をしていたが、コミュニケーションやセックスを学び、幸福な恋愛と性生活を実現した経緯がある。運営する個人ブログは月間14万PV、年間100個以上ラブグッズを試す研究家でもある。ほかにも講演、メディアでの執筆など幅広く活動している。

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