「なにこの人?」「ありえない!」と、膨れ上がる他人への怒り。解消するコツはあるのでしょうか?
(A75/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
周囲の人に「許せない!」と怒りを感じているのなら、無意識に正義感を押しつけている可能性が。自分の価値観を大切にするのはいいですが、それが絶対的な正解だと思うのは危険かもしれません。
「許せない!」から抜け出すために意識したいことを、fumumu取材班が聞いてきました。
①集団は正しい?
「集団から外れた人を『あの人は変だ』と思いがちだけど、自分の考えが多数派だとしても、自分が正しいと決めるのは危険だと思います。
居心地がよくなければ、輪から抜けるのは当たり前だし。数が多いほうが正しい! と思い込むと、少数派の人たちに自分の価値観を押し付けてしまうんじゃないでしょうか。
自分が集団から抜けられないから、ひとりで自由に過ごしている人にイライラする…なんて場合もありそう。和を重んじない人に怒りを感じるなら、自分が我慢していることがないか、冷静に考えてみるのもいいかもしれないですね」(30代・女性)
②新しいコミュニティに
「ひとつのコミュニティで過ごしていると、価値観が凝り固まって、考え方が違う人にモヤモヤしてしまうんじゃないでしょうか。
私は複数のお店でアルバイトをしているんですけど、働く場所によって、働き方の正解は違うんですよね。働き方に対しての考え方も人それぞれで、正解なんてないんだなーと感じます。
自分と同じ価値観の人は、一緒にいて居心地がいいけど…たまには新しいコミュニティの人たちと関わるほうが、自分の中の決めつけがなくなると思います」(20代・女性)
③レッテルを貼らない
「年を重ねてマシになったけど、昔は他人に対して自分の考えを押し付けていました。他人をカテゴライズすることが癖だったのも、相手を否定していた理由のひとつかも。
話してみないとわからないのに、見た目だけで『悩みなさそう』と決めつけて相手を軽んじたり、相手の職種によって『勉強してこなかったんだろうな』とレッテルを貼ったり。そのせいで、相手の言動に対して『やっぱり責任感がない!』と腹を立てることが多かったんですよね。
相手の本音を決めつけるのをやめるようにしてから、自分の中で勝手に怒りを増幅させることが減りました。相手にレッテルを貼ったり、属性や性別でカテゴライズして考えたりすると、相手の真意を決めつけてイライラしてしまうんじゃないでしょうか」(30代・女性)
他人への怒りに飲み込まれてしまうのは、なにより自分が苦しいですよね。
「合わない人とは、どうやっても合わない」と割り切って距離を取ることも、自分を守るための方法かもしれません。