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プロのノウハウで雑菌にさよなら!シンクまわりの衛生管理テクニック[ダスキン監修]

お掃除

シンクまわりに置いているまな板や包丁、スポンジ、ふきん、清潔にしていますか?雑菌の繁殖が気になる季節、不衛生になりやすい水まわりの清潔維持は大切です。ダスキンで衛生管理コーディネーターを務める平良朋美さんに、これらのアイテムを雑菌から守る方法を聞きました。

3. スポンジ

Photo by macaroni
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お手入れの方法が人によってまちまちなキッチン雑貨の代表格、スポンジ。正しいお手入れの方法は?

「まずは洗い方ですが、泡のついたスポンジに流水をかけ、泡が出なくなるまで握り洗いをしている方がほとんどではないかと思います。ただ、それでは多くの汚れがスポンジ内部に残ったままとなってしまう。

流水と泡でスポンジを洗ったら、次に桶に水を貯めてスポンジを沈め、ギュッギュッと握ってください。水に沈めて押し洗いすることで、スポンジ全体に水が行き渡り、握ることで生まれる圧が汚れを押し出してくれます。調理後の習慣として、洗い物が終わったら一連の作業としてやるようにしたいですね。

その後はしっかりと水気を切って、ホルダーやフックに吊り下げ保管。浮かせて保管するのが大事で、水気のある場所に直置きは厳禁です。昔はよく見かけましたが、シンクに直置きは絶対にやめましょう」

Photo by macaroni
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スポンジに泡を残したまま保管する人がときどきいますが、これは良いのでしょうか。

「食器や調理器具を洗ったあとの泡が残った状態では、食品かすや汚れの成分が残ってしまっている懸念がありますし、粘度のある洗剤成分はスポンジ内の水はけを妨げる要因にもなります。やはりしっかり洗って水気をよく切って乾燥させるのが良いと思います。

一方で、“スポンジの除菌ができる”ことを謳う洗剤がありますね。当社の台所用洗剤もスポンジ除菌ができるのですが、『スポンジをよく絞り、洗剤液を全体に浸透させ、次に使用するまで置いておく』と案内しています。ただし、その場合もスポンジに汚れや水気がないことが前提。汚れがスポンジ内に残らないようしっかり洗い、水気をよく切ることが基本です」

Photo by macaroni
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スポンジといえば、交換のタイミングも気になるところ。

「その形状や素材のため、スポンジは食品かすが残りやすいアイテムです。先ほども言ったように、雑菌はどんどん増えていくので、交換のタイミングは早ければ早いほうが良い。見た目にはまるで傷んでいないように見える場合も、使用済みなら1ヶ月に1回を目安に交換することをおすすめします」

4. たわし

Photo by macaroni
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「使ったら洗剤をつけてしっかり泡を立てて流水で洗い、次に洗い桶に水を貯め、そのなかでたわしを泳がせるように動かします。動かしたときに生まれる水圧で、たわしの毛束のなかに入った汚れを押し出す、逃すというイメージですね。その後は吊るし保管。ほかのものとできるだけ接触しないよう注意して、乾燥させましょう。

たわしもスポンジと一緒で、汚れが溜まりやすい道具なので、交換は早めに。スポンジほどひんぱんには換えないと思いますが、できれば1ヶ月に1度を目安に交換したいですね」

5. ふきん

Photo by macaroni
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調理中の出番が多いふきん。それだけに汚れる機会が多いアイテムでもあります。

「ふきんを洗うときは、貯めた水に沈めてもみ洗い&こすり洗い。繊維の間に食品かすが残りやすく、水の中で動かして汚れを押し出す必要があるからです。この点はスポンジやたわしと変わりがありませんね。理想を言えば、やはりひと作業ひと洗い。テーブルを拭いたら洗う、シンクを拭いたら洗う、というふうにできると良いと思います。完全に使い終わったら、折りたたまずに干して、乾燥させましょう。

ただ、こうした洗い方を繰り返すのは、作業的に非効率と考える人も少なくないと思います。それなら、ふきんは折りたたんで使い、一面でなにかを拭いたら、次は使っていない別の面で拭くようにしてください。常に汚れていない面を使うなら、汚れを移してしまう心配はほぼありません」

最近はふきんの代わりにペーパータオルや不織布クロスを使う家庭が増えていますが、「実は我が家もそうなんです」と平良さん。

「どれだけ洗って使っても、完全に雑菌の繁殖を防ぐことはできませんから、いっそ使ったら気兼ねなく捨てられるものにスイッチするのは悪くない選択だと思います」

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