選び抜いたものだけに囲まれ、シンプルに暮らすミニマリストに憧れている方は多いのではないでしょうか?ものを増やしすぎず、快適な暮らしをキープするには、普段からの心がけや習慣が大切になるようです。さまざまな人の部屋から見えてきた、5つの心がけをご紹介します。
1. ものを買うときは、ずっと大切にできるものか考える
シンプルに暮らしたいなら、できるだけものを増やさないようにするのは大前提。でも、それが難しいところですよね。どうしても欲しいものが出てきたときには、「本当にずっと大切にできるか」を自分に問いかけ、「はい」と確信をもてるものを手にしましょう。
写真の部屋では、ロングライフをテーマにするストア「D&DEPARTMENT(ディアンドデパートメント)」で思いきって購入したという脚付きのキャビネット「マルニ60」が使われています。中には、カメラやCDなどの大切なものがしまわれているそうです。
自分の好きなものは、保管するのも心から好きと言える家具にできれば、取り出したり片づけたりの瞬間もより愛情をもって触れられそう。
家具のように大きなものだけではなく、小物も同じです。
写真は、ドイツの歴史ある時計メーカー「JUNGHANS(ユンハンス)」の時計。ニューヨーク近代美術館「MoMA」の永久収蔵品にもなっている美しい掛け時計です。持ち主の方は、アート感覚で飾れて正確に時刻を把握できるところに惹かれていると言います。
なにげないアイテムですが、毎日時間を確認するツール。気に入っているデザインであれば、眺めるたびに気分が上がります。本当に好きなものだけが目に入ってくる空間にいられるのは、やはりうれしいことですよね。
2. 2つ以上の用途で使えるものを活用する
ものを増やしたくないなら、家具や道具は2つ以上の使い道があるものを選ぶようにするのも1つの手です。
こちらのグレーのローテーブルは、おしゃれなインテリアを数多く扱うブランド「LOWYA(ロウヤ)」のアイテム。ガラスの天板の下だけではなく、グレーの天板の下にも収納があり、鏡も付いていてドレッサーとしても使うことができるんです。テーブルとドレッサーの両方をもつよりも、もちろん省スペースで済みます。
もの自体が2WAYとは言われていなくても、自分自身がいろいろな用途で使えるかで判断してもOKです。
写真のワンルームに住む方は、朝食をダイニングテーブルで食べたいという気持ちに沿い、ローテーブルから買い替えを決意。このテーブルで食事や仕事もすると、床やソファでダラダラと過ごしてしまう…ということがなくなったのだとか。自分のライフスタイルに合った多用途に使える家具や道具は、快適な暮らしをサポートしてくれます。
3. 気分を変えたいときは、場所をとらないもので変化をつける
ものをなるべく減らした部屋でも、ときにインテリアに変化をつけたくなることもあるのではないでしょうか?
そんなときは大きめなポスターを取り入れ、季節ごとに違うものを飾るようにすると、部屋の印象をパッと変えることができます。さらにこの部屋では、窓を開ける機会が多い春夏はカーテンに、秋冬はブラインドにするという工夫もしているそう。
ラグやカーペットなども、色や素材で季節感を出しやすいアイテムです。これらは面積が大きめでも平面的で、動線を邪魔してしまうことはありません。限られたスペースで模様替えを楽しみたい方にもおすすめです。
4. 収納スペースには余白を残す
収納スペースにものを詰め込まず、余白を作っておくことも大切です。クローゼットや食器棚などの中に無駄なものがないと、心もすっきり。目的のアイテムをスムーズに出し入れできることで、気分よく過ごせます。
また、新しく必要なものや欲しいものが出てきたとき、置き場所に迷うことなくすぐに受け入れられる状態になっていれば、新たなものとの出会いも気軽に楽しめます。
収納スペースがいっぱいになっていたら、見直して不要なものを手放してみると、心の余裕にもつながりそうです。
5. がんばりすぎず、家電に頼って時間を確保
スペースだけではなく、時間にも限りがあります。
自分にとって、お茶を丁寧に淹れて飲んだり、植物に水やりをしたり、のんびり散歩したり…といった時間が大切なら、家事などの一部は家電に任せてみてはいかがでしょうか?すべてを完璧にやらなければと思い詰めず、ゆったりとかまえることも、心地よく暮らすコツです。
最近人気の調理家電や、食洗機に、お掃除ロボットもいいですね。
1人暮らしなどではちょっと贅沢に感じるかもしれませんが、お掃除ロボットを実際に取り入れた方のなかには、床にものを置かないようになったといったという方もいます。優先順位を考え、うまくものに頼ると、生活のリズムにもよいサイクルが生まれるようです。
シンプルに暮らす方の心がけや習慣のヒント、いかがでしたか?今すぐものを一気に減らすといったことは難しいかもしれませんが、できることから真似してみて、少しずつものを手放したり、慎重に選んだりできれば快適な暮らしにつながっていくはず。ぜひ参考にしてみてくださいね。