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いざ、ナンセンスなファンタジー世界へ! 『コジコジ万博』を体感しよう

旅行・おでかけ

ナンセンスでファンタジーな、あの漫画の世界を体感! 『コジコジ万博』をご紹介します。

さくらももこの漫画『コジコジ』は、宇宙生命体である主人公コジコジと、メルヘンの国の住人たちが繰り広げる日常を描いたナンセンスなギャグ作品。学校でのテストはいつも0点(時にはマイナスも)、空気を読んだり、忖度なども一切なし。向上心はない、悩まない、反省もしない。その一瞬一瞬を楽しく生きるおバカキャラクターのコジコジだけど、「遊んで食べて寝てるだけだよなんで悪いの?」「コジコジはコジコジだよ、生まれた時からずーっと。将来も」など、誰もがふと考えさせられる含蓄ある言葉や、メルヘンの国に広がるファンタジーの物語から、普遍性を感じられる名作だ。

その作品の世界観を実世界で体感できる展覧会『コジコジ万博』が始まった。本展ではコジコジたちが暮らすメルヘンの国を再現したインスタレーションをはじめ、漫画やイラストの原画、オリジナル映像を通じて、個性的なキャラクターや名言、名場面を紹介。さくらももこが手がけた原画130点もが一堂に集結する。

会場内は、にぎやかな万博をイメージ。巨大なコジコジが名言やギャグをしゃべる「ギャグ50連発」や名場面の原画を絵巻物のように展示する「原画で読む名場面8」、キャラクターたちが抱える心のモヤモヤで埋め尽くされたうず巻き状の廊下「モヤモヤトンネル」など、奇妙なパビリオン(展示)を巡りながら、コジコジや仲間たちと出会い、お話の奥深くへと入り込んでいく構成に。ラストには、テレビアニメのエンディング映像に入り込めるインスタレーションがお待ちかね。電気グルーヴの楽曲「ポケットカウボーイ」に合わせて、ミラーボールが輝くディスコ空間で盛り上がろう! なんて趣向も。また、アニメ制作スタジオ「ドワーフ」が本展のために制作したキュートなコマ撮りアニメーションや、漫画「ちびまる子ちゃん」のまる子とコジコジの交流紹介なども必見のコーナーだ。

友情や恋、自分探しなど、仲間たちの悩みも、気ままなコジコジが笑いへと変えてゆく摩訶不思議な世界観。原作を知らない人も、この機会にまずは展覧会でぜひ体感してみて。

漫画ではモノクロで描かれているメルヘンの国をカラーで楽しめる。

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《コジコジの住んでるメルヘンの国の全景》原画 漫画『コジコジ』第1話 コジコジはコジコジの巻 見開きイラスト、1994年12月号より ©さくらももこ

コジコジの名言も原画で見ると迫力あり。

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集英社りぼんマスコットコミックス新装再編版「コジコジ」1巻より ©さくらももこ

NHKキャラクター「どーもくん」などで知られるアニメ制作スタジオ「ドワーフ」によるかわいい仕草の新作コマ撮りアニメ「コジコジと次郎の不毛な会話」も上映。

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「コジコジと次郎の不毛な会話」©さくらももこ/dwarf CV:あおきさやか(コジコジ役)、高乃麗(次郎役)

メルヘンの国の境界を越えやってくるちびまる子ちゃん。コジコジとまる子は旧知の仲。

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漫画『コジコジ』第29話 まるちゃん達がやってきたの巻 扉絵 原画 1997年 ©さくらももこ

コジコジとは…さくらももこ作の計38話の漫画。1994年から『きみとぼく』(ソニー・マガジンズ)、『富士山』(新潮社)、『りぼん』(集英社)に掲載。アニメ(TBS)は脚本もさくらももこが手がけ、’97~’99年にかけて、全101話が放送された。

『コジコジ万博』 PLAY! MUSEUM 東京都立川市緑町3‐1 GREEN SPRINGS W3‐2F 開催中~7月10日(日)10時~18時 会期中無休 一般1500円ほか ※1時間毎の日時指定制を導入 TEL:042・518・9625

※『anan』2022年5月18日号より。文・山田貴美子

(by anan編集部)

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