毎日のように行う洗濯。水をたくさん使うこともあって、節水や節約のためにお風呂の残り湯を活用するケースもありますよね。一方で残り湯を使わないママもいて、ママスタコミュニティのあるママからこんな質問が寄せられました。
『洗濯のとき、お風呂の残り湯を使っていますか? 私は使っていたのですが、友だちに「汚い」と言われてしまいました』
洗濯にお風呂の残り湯を使っていた投稿者さんですが、友だちから否定的なことを言われてしまいました。お風呂は1日の汚れを落とす場所ですし、湯船には汚れが残っていることもあるでしょう。そのため残り湯が「汚い」という意見もありますよね。他のママたちも同じように感じることがあるようです。
お風呂の残り湯には雑菌が……のイメージ?
『雑菌すごいだろうし』
『前は使っていたけど、やっぱり汚いと思いやめた』
お風呂の残り湯を洗濯に使う場合、気になるのは汚れや雑菌ですね。朝に洗濯をするとなると、残り湯を一晩そのままにしておくことになります。残り湯に含まれる細菌は時間の経過に伴って増え、入浴直後と一晩経過した残り湯を比べると100倍以上の違いが出るそうです。これらの結果を見ると、洗濯にお風呂の残り湯を使うことに抵抗を感じてしまいますね。
ただ、洗濯の「洗い」に残り湯を使うことは問題ない場合もあります。洗濯に使う洗濯用洗剤は、衣類についた汚れを落とすのはもちろんのこと、残り湯に含まれる細菌などを衣類に付けないようにする働きがあるからです。
実際に「洗い」には残り湯を使って「すすぎ」には使わないママもいます。
『すすぎは水だけど、洗うのは残り湯よ』
『洗いだけ、残り湯』
すすぎを水道水のみを使うと細菌は検出されなかったのですが、残り湯を使うと細菌が検出されたという実験結果もあります。最後の仕上げである「すすぎ」には水道水を使うようにしたいですね。
ママたちが残り湯を使わないのは、雑菌が気になるからだけではありません。他にも理由があるようです。
参考:大阪市「キレイに洗おう!洗濯に残り湯を使う時のコツ」
洗濯に時間がかかるし面倒だから残り湯は使わない
『前は使っていた。洗濯機を変えてから、時間がかかるようになってやめた』
『使ったことは数回あるけれど、いろいろ面倒くさくてやらなくなった』
『前は使っていたよ。でも汲み上げるホースが汚れてくるから、それを綺麗にするのも手間でやめた』
風呂の残り湯を洗濯機まで汲み上げるには、付属のホースを使うこともあります。汲み上げられるお湯の量が限られているため、時間がかかってしまうことも少なくありません。また、ホースの出し入れで水がポタポタと落ちてしまうとそれを拭く作業も出てきますよね。加えて汲み上げるホース自体も汚れてしまうので、清潔に保つには掃除をする手間がかかってしまいます。実際に筆者は、汲み上げ途中でホースが外れてしまい床が水浸しになってしまった経験があります。そのような時間や手間を考えると、残り湯を使うのは面倒と感じてしまうかもしれませんね。
気になる水道料金はどうなる?
『昔は使っていた。毎日2回洗濯するけれど水道代はたいして変わっていない』
『試しに2ヶ月使ってみたら、水道代はほとんど変わらなかった』
『汚いと思ってずっと使っていなかったけれど、水道代が高くて(2か月で3万円)水道局の人に相談したら、残り湯を使うとだいぶ変わると言われ、試したら1万円以上減った。もっと早く使えば良かった』
節水や水道料金を抑える効果も気になるところでしょう。それに関しては意見が分かれています。実際にやってみたところ、ほとんど変化がなかったというママもいますし、2ヶ月で1万円近くも減ったというママもいます。洗濯機の種類や洗濯の回数、そして洗濯以外で使う水の量などでも違いが出るでしょうけれど、水道料金が大幅に減る可能性もあるようです。
残り湯を洗濯に使うメリットもある
お風呂の残り湯を洗濯に使う場合には、洗いのみにすると良いのですが、実はそのタイミングも重要になってきます。一般的には40度以下であれば、水温が高いほど洗濯の洗浄力が上がるとされています。入浴直後の残りを使うことによって、細菌が少ない温かい状態の残りを使うことができ、洗浄力もアップするというメリットがあるというわけです。入浴直後に残り湯を使うのはなかなか難しいかもしれませんが、「洗い」だけを先に終わらせておくなど工夫をすると良いかもしれませんね。
参考:大阪市「キレイに洗おう!洗濯に残り湯を使う時のコツ」
さらなる節水を心がけるなら、残り湯を洗濯以外でも
お風呂の残り湯を洗濯に使うと雑菌が気になることから、大阪市のサイトでは「洗いのみ」が推奨されています。でも、たっぷりあるお風呂の残り湯をそのまま捨てるのはもったいないと思うこともありますよね。それならば掃除や洗車、家庭菜園の水やりに使ってみてはどうでしょう。水は大切な資源ですから、少しずつ節水を心がけることも大切になってきますね。1回に節約できる水の量は少ないかもしれませんが、積み重ねることで大きな効果が得られるのではないでしょうか。