東京都内に数ある和菓子店。どら焼き、最中、豆大福などスタンダードな和菓子は世代を問わず人気ですよね。今回は、東京の和菓子店の中から、大切なシーンの手土産にもおすすめできる、定番の銘菓を厳選してご紹介します。
<日本橋>うさぎやの「どらやき」
まずご紹介するのは、日本橋にある「うさぎや」の「どらやき」。うさぎやは1913年(大正2年)に上野で創業しました。そこから暖簾分けされ、創業者である谷口喜作氏のご子息が1948年(昭和23年)に開店したのが、日本橋のうさぎやです。
看板商品のどらやきは、きれいに焼き色がついた皮にたっぷりの粒餡が挟まれています。皮はふんわりとした食感で、卵の優しい風味と蜂蜜の香りが広がります。とろりとした瑞々しい餡との組み合わせも抜群。ずっしりとした重さで、食べ応えも十分な一品です。
どらやきは2個入または3個入の袋入りの他、箱詰めでの購入が可能。賞味期限は2日間ですが、その分作りたての美味しさを味わえるため、和菓子好きな方への手土産に最適です。平日でも昼頃には売り切れてしまうこともあるので、確実に購入するためには電話予約をおすすめします。
どらやき
1個 230円(税込)
<都立大学>御菓子所 ちもとの「八雲もち」
続いてご紹介するのは、都立大学にある「御菓子所 ちもと」の「八雲もち」。1965年(昭和40年)の創業以来、看板商品として長年人々に愛されている銘菓です。
八雲もちは、黒糖風味の求肥(ぎゅうひ)に砕いたカシューナッツを練りこんだ一品。メレンゲを使用しているため、ふわふわととろけるような食感が特徴です。カシューナッツの香ばしさと食感がアクセントになり、飽きのこない美味しさ。ひとつひとつ竹の皮に包まれているのも風情があり、魅力的なお菓子です。
賞味期限が5日間と生菓子としては比較的長い八雲もちは、様々な用途で利用できそうです。大切なシーンでの手土産には、特別感のある竹箱入りがおすすめ。趣あるパッケージで、センスの良い手土産として喜ばれること間違いありません。
八雲もち
1個 216円(税込)
8個竹籠入り 2,201円(税込)
<神保町>御菓子処 さゝまの「松葉最中」
1929年(昭和4年)創業の「御菓子処 さゝま」。神田小川町にパン屋として開業し、その後、現在の駿河台下に場所を移し、和菓子専門店として現在に至っています。
毎月変わる上生菓子と干菓子は美しく趣があり、多くの茶人にも愛されている名店です。
御菓子処 さゝまで手土産としておすすめなのが、こちらの「松葉最中」。賞味期限が5日間あり、やや小ぶりなサイズの最中で、世代を問わずに喜ばれそうです。松葉が描かれた最中皮は香ばしく、北海道産の小豆を使ったこし餡との一体感が堪りません。すっきりとした甘さでなめらかな餡は、和菓子通の方にも納得していただける美味しさです。
鹿の子(かのこ)柄の箱に詰められた様子は高級感があり、大事なシーンの手土産としても申し分ありません。掛け紙にも松葉の絵柄が描かれ、粋な雰囲気が漂います。箱入りは6個入から72個入まであり、用途によって使い分けられるのが嬉しいです。
松葉最中
1個 140円(税込)
<原宿>瑞穂の「豆大福」
表参道から路地を入った場所にお店を構える「瑞穂」。1981年(昭和56年)の創業以来作り続けられている「豆大福」は、東京三大豆大福の一つといわれています。
瑞穂で販売されている商品は豆大福のみ。毎日毎日、今でも手作業で作られる豆大福は、程よくコシがありつつも柔らかい餅生地が印象的です。えんどう豆のほのかな塩気と、なめらかなこし餡とが一体になった味は、まさに絶品。お店は売り切れ次第終了のため、購入する際にはぜひお早めにどうぞ。
手土産におすすめな箱入りは、6個入から。掛け紙には餅つきの風景が描かれ、昔ながらの風情を感じさせます。豆大福は一つ一つ「名物豆大福」と書かれたビニールに包まれ、ぎっしりと箱に詰められた様子はなんとも魅力的。賞味期限は当日限りと短いですが、本物の豆大福の美味しさは多くの方に喜ばれるはずです。
豆大福
1個 249円(税込)