両親を突然亡くし、親戚中をたらい回しにされていた高校生・朝。彼女を引き取ったのは小説家の叔母、槙生でした。明るくて純朴、社交的な朝と、とにかく人付き合いが苦手で不器用な槙生、正反対な2人の共同生活を描きます。
それぞれの話に違ったテーマがあり、丁寧に丁寧に読みたい作品。心のどこかで両親の死をずっと受け入れられずにいた朝へ、槙生が伝えた「あなたの寂しさはあなただけのもの」「誰もがその人だけの孤独を抱えている」というメッセージはコロナ禍で「ひとり」を強く感じる今だから深く刺さりました。
自分らしさやなりたい自分がわからずにいる朝たちの悩みには共感できる方が多いはず。また、ジェンダーによる差別など身近に感じざるを得ないテーマも多く描かれていて深く心に残る作品です。
7. アリス・オズマン「HEARTSTOPPER」(全4巻)
Netflixでドラマ化もされ、一躍話題になった作品。原作漫画は柔らかい雰囲気のかわいい絵柄がストーリーの良さを際立てます。
舞台はイギリスの男子校。いじめを受けた経験から引っ込み思案になっている主人公・チャーリーと、ラグビー部の人気者・ニックは隣の席に座ったことがきっかけで心を許せる親友になっていきます。そして、いつしか2人は惹かれあうように…。
2人の、お互いを大切に思い合うピュアな関係性が本当に、本当にかわいくて…!読み進めれば読み進めるほど「かわいい…」という気持ちが「ありがとう…!!」という気持ちになっていきます。ありがとう…。
チャーリーとニックだけではなく、多様なセクシャリティの人物がたくさん登場する本作。彼らに対する差別や偏見は確かにあるけれど、違いを尊重する家族や友人の頼もしさに希望をもらえる作品です。
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