読むのが得意でなくても速読を学べる!?
――読むのが苦手な子どももいると思いますが、そんな子でもできるのですか?
秋山:そうですね。読むことが苦手な子どもでも、取り組んでいけます。音読トレーニングや脳トレゲームを利用して、まずは文字に慣れていく。慣れてきたら少しずつ時間を増やすなど、段階的なサポートを受ければ大丈夫です。
文字を見ることすらイヤだという子どももなかにはいらっしゃいますが、丁寧にサポートを受けながら取り組んでいけば、文字を見ることに対する苦手意識や抵抗感が減っていきます。
――視力が低下している人や学習にハンデをもつ人でも速読は学べますか?
秋山:はい、視力が低下している人でも取り組んでいただけます。ただ、極度の近視や疾病による視力低下などは必ず眼科を受診ください。また発達障害の傾向がある子どもの場合でも、日本速脳速読協会のトレーニングに取り組んでいただいた例はあります。その子自身が「やってみたい」という思いがあれば、速読を指導する先生と保護者の方でよく話し合っていただき、医療機関にもご相談いただいて、ご納得いただいてから体験されることをおすすめしています。
子育ての間に、子どもたちの武器を増やしたい
――最後に、ママたちへ伝えておきたいことはありますか?
秋山:速読に限らず、読む行為は勉強以外にも、人生において常に必要な行為です。子どものうちは学習面での効果を期待すると思いますが、大人になってからも読む機会がなくなること、減ることはありませんよね。契約書やメール、資格試験など、大人が文章を読む機会はいくつもあります。
そのような大事な局面で力を発揮するために、今養っておける能力のひとつが、「読む」力なのではと思います。子どもたちが明るい将来を歩んでいくためにも、速読は「武器」となります。
子どもたちはもちろん保護者の方も、少しでも速読を「やってみたい」と思ったならぜひ、挑戦してみてください。
(編集後記)
速読は1年以上と、比較的長い年月のトレーニングが必要とのこと。しかし読むことは学習面だけに限らず、長い人生で切っては切り離せない行為であることが秋山さんのお話からよくわかりました。
子どもたちのこれからの将来を見据え、人生を乗り切る武器のひとつとして、「速く読み理解する力」を養っていきたいですね。
取材・編集部 文・櫻宮ヨウ
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