無料の会員登録をすると
お気に入りができます

宇賀なつみ×平野紗季子が“ご褒美グルメ”をセレクト

本誌「Food topics」で連載中の宇賀なつみさんと平野紗季子さんが元気になりたい、癒されたい日に足を運ぶお店とは? ご近所から地方まで、大好きな味を語り尽くします。

picture

宇賀なつみ:自分をいたわる、といって思いつくのはホテルのラウンジ。ゆったりとした空間で好きなものを好きなときに…って最高ですよね。特に平日朝の帯番組を担当していたときは、早くから飲んで早く寝たかったから(笑)、夕方早めから飲めるのもありがたくて。

平野紗季子:ふらっと入れる通し営業のお店は天使ですよね。どこのラウンジが好きですか?

宇賀:パレスホテル東京のラウンジはお濠端の景色が気持ちよくて好き。トリュフ風味のフライドポテトがおいしいの!

平野:フライドポテト、私も好きです! ホテルのラウンジといえば、ホテルニューオータニのパーフェクトプレート。この世のうまいものが集まったようなすごい一皿で。

宇賀:気になる! さすが知ってるなぁ。

平野:いえいえ。でも仕事柄先々までお店の予約を入れてるから、予定がない日は今日の気分で店を選んでいいんだ! ってうれしくなっちゃう。それで最近自由が丘のイタリアンに行ったんですけど、そこの手打ちパスタが食べるほどにお腹がすくような軽やかさで…! あの重力のないかんじ、好みでした。

宇賀:そのときの気分で食べるものを選べること自体も幸せだよね。紗季子ちゃんは究極に疲れた! ってときは何食べるの?

平野:うーん…甘いもの。それも複雑な層とかなくて、味の数が少ないもの(笑)。田村町木村屋さんのバナナケーキはまさに理想の味です。宇賀さんは…お酒ですか?

宇賀:はい。で、そういうときは箸も持ちたくないから串!(笑) 夕方からふらっと焼き鳥屋さんに行って、おとーさんが串を焼くのを見ながら周りの会話を聞くみたいな。

平野:ガヤガヤした店に一人身を置くって、没入感というか瞑想感がありますね。

宇賀:そう。スマホには手を伸ばさずに、ただただその状況を受け止める(笑)。

平野:そういう職場と家の間の一呼吸みたいな場所が失われたのが自粛期間でした…。

宇賀:夜8時以降の街は暗かった(涙)。

平野:心の澱を抱えたまま寄り道せずに帰るのはつらくて、成城石井が心のオアシス。

宇賀:成城石井の焼売、おいしいよねぇ。

平野:いまでこそお仕事で出張にも行けるようになりましたけど、ローカルガストロノミー好きの私にとって地方で行くレストランはまさに心の洗濯。神戸の郊外にある『SETTAN』っていうフレンチに行ったんですけど、目の前が田んぼ! その風景を前に炭火で旬野菜を焼いてくれるんですけど、その香りに心洗われて、泣けてきちゃった。

宇賀:そういう感動は地方に多いかもね。佐賀で行った「鍋島」の酒蔵のレストラン『草庵 鍋島』は、蔵の日本酒とのペアリングも楽しめてよかった~。昨日は大阪でふらっと入った煙もくもくのお好み焼き屋さんで大瓶2本飲んで大満足(笑)。その日のごはんって、その日しか食べられない。だからどこにいても、絶対おいしいものを食べると決めてる。

平野:私も会社員時代、深夜残業でよれよれになって入った西麻布の食堂で店主が出してくれた春菊のすり流しは染み渡ったなぁ…。以来、どんなに疲れててもおいしいものを食べて一日を終えようと決めたんです。そうだ“ご褒美”といえば…私、『富麗華』の北京ダックをお腹いっぱい食べるのが夢なんですよ。

宇賀:おいっしいよね~! もちもちの皮にパリパリのダックをくるりと巻いて…。

平野:あのダックは最高パリパリ感度を記録してますよね。まさに棒グルメ界の神様!

宇賀:存分に食べるなら、アラカルトでの注文がおすすめ! あとそういう手で食べるものには五感に訴えかける幸せがあるよね。

平野:手で食べるといえば稲毛にある『ペルテ』のピザ! 本来はナイフとフォークで食べるものだけど、ジューシーすぎてとろけちゃうから店主が「手で食べていいよ」って。

宇賀:おいしそ! 今日聞いた情報は今後のご褒美候補だな。特に稲毛のピザ!

平野:行ってほしい~! 私は最近、少し先の休暇に行くお店を予約したので、それを励みにがんばります。結局前々から予約して行く店も、その日の気分で行く店も幸せ。

宇賀:なんか、ご褒美グルメって自分のマインド次第よね。今日は大阪からここに来るとき駅弁を買ったの。しかも前夜から「焼き鯖寿司を食べたい!」って思ってそれを買って、新幹線の車内で買ったおいしい静岡茶とともにいただいて来ました。なんでもいいやって買ったらただの駅弁だけど、食べたいという意思で選んだら、それは立派なご褒美。

平野:ご自愛のプロ! 場所やお値段は関係なく好きなものを食べて「うまい!」って心が躍る。その時間を毎日に取り入れることが、自分にご褒美をあげるということかも。

宇賀:そう。好奇心を持って見渡せば、おいしいものはいたるところにあるから!

【宇賀’s Choice】『パレスホテル東京 ザ パレス ラウンジ』のトリュフとトリュフソルトを添えたフライドポテト

picture

トリュフのかぐわしい香りとほくほく感に手が止まらない。
皇居外苑のお濠を望むロビーラウンジの、知る人ぞ知る名品。トリュフオイルにトリュフ塩、さらにトリュフスライスも添えた、まさにトリュフづくし。「思わずむしゃむしゃ無心で食べてしまう(笑)、止まらないおいしさ。優雅な空間とトリュフの香りが口いっぱいに広がる贅沢感も間違いなく上がります!」(宇賀さん)。デイタイム¥1,600、ディナータイム¥1,700(サービス料別)。東京都千代田区丸の内1‐1‐1 パレスホテル東京1F TEL:03・3211・5309

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ