ピシッとシワのないシャツを身にまとうと、気持ちまでキリッと引き締まりますよね。でも、アイロンがけって地味にストレスがたまるもの。少しでも手軽に、美しくアイロンがけする方法はあるのでしょうか? 今回は、意外と知らないアイロンがけがラクになる5つの基本ポイントを、花王株式会社の担当者に教えてもらいます。アイロンが苦手という方、必見です!
教えてくれた人
生活情報サイト「くらしの研究」編集担当。研究や商品開発で、長年培った知見を生活者目線でわかりやすく配信している。
アイロンがけがラクになる!5つのポイント
家事のなかでも心理的ハードルが高い「アイロンがけ」。最近はノーアイロンのシャツも増えていますが、プレスがピシッとかかったシャツは、やっぱり気持ちがいいものですよね。花王株式会社の多邊田さんによると、基本のポイントを押されば、アイロンがけのストレスがぐっと軽くなるそうです。教えていただいた5つのポイントをシェアします。
細かいところから広いところへ順番にかける
アイロンをかける順番は、細かいところから広いところへが基本です。そうすると、かけ終わったところに余計なシワが付くのを防げます。セーターやカーディガンなどの上着をはおるこれからの季節は、「上着を着ても見える部分にだけアイロンをかけるのもひとつの手」と多邊田さん。
多邊田さん「襟、前身ごろ、前立てのボタンまわりには、しっかりアイロンをかけましょう。上着を着ても見えるこの3ヶ所にだけでもアイロンがかかっていれば、ピシッと見えます。ボタンのまわりは、アイロンの先を使ってかけましょう」
「平らな面」をつくってからアイロンをかける
多邊田さん「アイロンをかける時にシワが寄らないように、アイロンをかける前に手で生地を平らに広げておきましょう。それからアイロンをあてると、シワが寄るなどの失敗が少なく、スムーズにかけやすいです」
アイロンは「まっすぐ」かける
アイロンを車のワイパーのように左右に振っていませんか? その動き、もしかしたらシワの原因になっているかもしれません。
多邊田さん「アイロンの先を左右に振ると、前身ごろなどの広い面はとくに、服が動いてシワができ、より手間がかかってしまいます。アイロンは、基本的にまっすぐかけましょう。方向は、縦でも横でもやりやすい向きでOKです。その際、空いている方の手で布を引っ張りながらかけると、きれいに仕上がります。特に襟は、えり先から中心へ向かってかけ、アイロンを持ち替えて反対側からもかけると寄りジワを防げます」
「舟形」のアイロン台を使う
折りたためるマットタイプなど、最近はさまざまなアイロン台が出てきていますが、シャツなど大きなものにアイロンをかけるのであれば、「舟形」のものがおすすめです。
多邊田さん「アイロンのかけやすさは、アイロン台によっても変化します。片方が丸くなっている舟形のアイロン台を使うと、シャツの肩部分にアイロンをかけるときなどに重宝します。丸くなっている部分に洋服をかけると、立体的な肩部分が平らに広がるので、簡単に仕上げられます」
アイロンをかけたらハンガーにかける
アイロンをかけた衣服を放ったらかしにするのはNG!
多邊田さん「アイロン後の衣服には蒸気や熱が残っています。すぐにたたむとシワの原因になるので、ハンガーにかけてクールダウンしましょう。シワが伸びた状態をキープできます」
ちなみに、子どもの制服やスーツのパンツなどにアイロンをかけるときは、汚れがついていないか事前にチェックしておきましょう。「着用による汚れがある場合、アイロンをかけることで熱が加わり、汚れが変成して落ちにくくなることがあります」と多邊田さんは話します。
基本のポイントを知っていれば、アイロンがけのストレスがグンと減るはず! シワのないピシッとした服で、気持ちのいい1日を過ごしましょう!