夜の睡眠は美肌と深い関係があります。その理由や、夜に摂取することで美肌効果を得られる食べ物&飲み物を7つ、管理栄養士の筆者がご紹介しています。
「夜」は美肌づくりにどんな影響がある?
夜の睡眠が美肌づくりに役立つことをご存知でしょうか?睡眠中は、美肌づくりに欠かせない「成長ホルモン」や「メラトニン」が分泌されます。
成長ホルモンは、
・肌のターンオーバーを促す
・肌が水分を保持する量を増やす
などの働きがあります。一方で、メラトニンは、
・質の良い睡眠をもたらす
・活性酸素を取り除く
などの働きがあるといわれています。メラトニンの抗酸化力は、ビタミンCやビタミンEよりも強力だとされているため、アンチエイジングにも効果的です。
以上のことから、質の良い睡眠をとることは美肌づくりに役立つため、
・快眠に役立つ食べ物
・美肌づくりに役立つ食べ物
を夜に摂取しましょう!
快眠&美肌づくりにおすすめの食べ物&飲み物
牛乳
牛乳には、トリプトファンというアミノ酸が含まれています。質の良い睡眠をもたらす効果があるメラトニンは、トリプトファンから作られるのだそう。
朝にトリプトファンを摂取することで、夜にはメラトニンになるともいわれていますが、牛乳は他にも睡眠に効果的な働きがあるため、睡眠前に摂取するのもおすすめ。
牛乳に含まれるカルシウムには、緊張や興奮を鎮めることでイライラ感やストレスを和らげる効果があるといわれています。イライラしていたりストレスを感じていると、交感神経が高ぶるため、眠りにつきにくかったり、浅い眠りになってしまいがちです。
寝る前はホットミルクにして、しっかりカルシウムを補給しながら、体も心も一息つくことをおすすめします。
発芽玄米
発芽玄米には、GABA(ギャバ)というアミノ酸が含まれています。GABAを摂取すると、副交感神経が優位になり、心や体が落ち着くのだそう。興奮や緊張・不安なども軽減されるため、睡眠につきやすくなるといわれています。
そのため、夕食に白米を食べる時は発芽玄米を入れて炊くのがおすすめです。白米:玄米=2~3:1の割合で炊飯すればOK。
GABAは睡眠中に作られるため、毎日摂取して質の良い睡眠をとれるように意識しましょう。
えび
えびに含まれるグリシンというアミノ酸には、脳の体内時計に働きかけて、睡眠のリズムを調整する効果があるのだそう。
また、グリシンは肌の真皮層を構成するコラーゲンをつくる材料であるため、美肌効果も得ることができますよ。
前述した牛乳もあわせて摂取できる、えびのシチューや、えびのミルクスープなどがおすすめですよ。
シナモン
シナモンには血行を良くする働きがあるため、寝る前に摂取することで体が温まり、睡眠につきやすくなります。
ノンカフェインのコーヒーや紅茶、ホットミルクなどにもシナモンを一振りしていただきましょう。
また、さつまいもやかぼちゃ、肉料理とも味の相性が良いため、ぜひ組み合わせて調理してみてくださいね。