毎日寒くて温かいものが食べたくなりますよね。そして手軽で栄養もしっかり摂れたら一石三鳥。そんな献立、、、実はあるんです。それが「鍋料理」。栄養学の面からみても、鍋料理はとてもオススメな料理なのです。
「鍋料理」を食べるメリットとは?
水炊き、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、キムチ鍋、豆乳鍋、しゃぶしゃぶ、すき焼など色々な鍋料理がありますが、まず鍋料理は温かいです。温かい料理を食べると身体も温まりますので、冬の寒い時期に冷えやすい体を内臓から温めるのにとても良いです。
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冷えは非常に体力とエネルギーを奪いますし、身体が冷えていて良い事はありません。鍋料理で食べる温活、ポカポカになりましょう。
自然と栄養バランスが整う
鍋料理は、沢山のお野菜、キノコ類、肉や魚といったタンパク質が摂れ、締めでは雑炊や麺類で炭水化物、というように自然と理想的な食事バランスになります。
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忙しいとパスタやうどんだけと栄養バランスが悪くなりがちですが、献立を鍋料理にするだけで、考えずともバランスが整うのも高ポイントです。
鍋料理は消化によい
鍋料理で注目したいのは具材だけでなく「お出汁」の存在。鍋のスープには、具材を煮て出たお出汁が沢山含まれていて、その旨味の正体は「アミノ酸」です。アミノ酸とは、タンパク質が一番小さい単位まで分解された物質で、非常に吸収の良い状態のタンパク質と思ってもよいでしょう。
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タンパク質を消化吸収するためには、噛んで、胃液で分解して、腸液で更に分解して、やっと吸収……といった長ーい工程を、まるっと省略できちゃうのがアミノ酸。そのため、胃腸の弱い方や、消化力の弱い方(子供や高齢者や術後の方)にも非常にオススメ。鍋のスープを飲んだり、スープで雑炊をすると具材の栄養が全て取れますから、素晴らしい料理です。
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準備も簡単
鍋の準備といえば、①鍋に水と出汁昆布を入れる ②具材を切る ③具材を入れる ④火にかける たったの4ステップです。下味をつけたり、炒めたり、いくつもの調味料を使ったりと面倒な手順はありません。出汁昆布を入れなくてもできます。(ポン酢などで食べればOK)
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私自身、料理が苦手で味付けが苦手なのですが、そんな人でも失敗せずいつも美味しく作れます。また、疲れて作る体力が……という時に、工程が多い料理だと作る気が失せやすくストレス度も高いですが、簡単だと、作りやすいので結果として良い栄養状態を保てます。土鍋を使わなくとも、普段使いの小鍋で作るお家一人鍋も簡単でいいですね。
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鍋料理は栄養バランスが良いだけでなく、身体も温まる消化に良い食事を手軽に準備できる、とてもオススメな献立です。メリットを理解したうえで、ぜひ寒い日の食卓に取り入れてみて下さいね。