精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対しHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。
HSPさんはその気質から「刺激に敏感で疲れやすい」「日常生活で負担を感じることが多い」など、「生きづらさ」を感じている方も多いです。HSP気質のあなたも共感する部分があるのではないでしょうか?
今回はそんなHSPさんの「生きづらさ」を解消する
1.HSP気質の理解を深める
2.自分に合った環境を探す
3.一人の時間を大切にする
この3つの方法をご紹介します!
1.HSP気質の理解を深める
まず1つ目の「生きづらさ」を解消したいHSPさんへ送る方法は、「HSP気質の理解を深める」という事です。HSP気質の理解を深めることで、自分の特徴や長所、比較的得意な事といったポジティブな面や短所、苦手な事、負担に感じやすい事などのネガティブの両方を理解することができます。
特にHSPさんの「生きづらさ」を解消するのには、このネガティブな面を知っておくことが大切になってきます。負担に感じやすいというネガティブな面をあらかじめ知っておくことで、事前にそんな場面を避けるよう行動することができたり、対策をする事ができますよね。
例えばHSPさんの場合だと、騒音や人混みが負担を感じやすい環境だと言えます。このようなネガティブな面をHSP気質の理解を深め、あらかじめ知っておくことで、人混みに行くことをなるべく避ける、どうしても行かないといけない時はイヤホンを付けて騒音を防止するなどの対策をすることができます。
「自分はHSPだと感じていても、意外と深い部分までHSP気質について理解できてないかも...」と感じた方はまずはHSP気質の理解を深めてみましょう。きっと「生きづらさ」の解消の一番の土台になるはずです。
AdobeStock
2.自分に合った環境を探す
2つ目の「生きづらさ」を解消したいHSPさんへ送る方法は、「自分に合った環境を探す」という事です。周囲の環境に影響を受けやすいHSPさんにとって、自分に合っていない環境で生活をしていると「生きづらさ」に直結することが非常に多いです。例えば、今自分が働いている仕事や職場に目を向けてみましょう。
「常に人がせわしなく動いているような職場環境」
「大きなノルマがある、競争力が求められる仕事内容」
といったようにHSPさんにとって、相性が悪いといえる環境に身を置いていませんか? もし、心当たりがあるならばぜひ自分に合った環境を探す行動を始めてほしいです。そしてその際に先ほどの「HSP気質の理解を深める」という事が活きてきますよね。
「自分のポジティブな面を活かせる環境はどんな所なのか?」
「反対にネガティブな面を避けられる環境はどんな所なのか?」
きっとあなたのHSP気質が輝く環境が見つかり「生きづらさ」の解消へとつながるはずですよ。
AdobeStock
3.一人の時間を大切にする
3つ目の「生きづらさ」を解消したいHSPさんへ送る方法は、「一人の時間を大切にする」という事です。HSPさんにとって一人の時間というのは非常に大切な時間です。
なぜなら一人の時間は
「頭の中の色々な情報や感情を整理することができる」
「刺激が少ない環境でリラックスする事ができる」
「自分の世界に入り込み、気分転換をする事ができる」
このように多くのメリットをHSPさんにもたらしてくれるから。そのため、日常生活の中でも一人の時間を意識的に作るようにしてみましょう。そうすることで多くの癒しやリラックスを得ることができ、さらに余計なストレスを減らす事もできるので、「生きづらさ」の解消になるはずです。
AdobeStock
まとめ
今日は「生きづらさ」を解消したいHSPさんへ送る3つの方法のお話でした。実際に私もSNS等でHSPさんと交流をしていると、「生きづらい」と感じているHSPさんはかなり多い実感があります。紹介した方法で一人でも多くのHSPさんの「生きづらさ」が解消されれば嬉しいです。