毎年梅雨から真夏にかけて、「なんとなく頭が重い」「朝からズキズキする」と感じる人はいませんか? 実はこの時期に頭痛に悩まされる人は増える傾向にあります。「頭痛のない夏」を過ごすためにトライしていただきたい、簡単セルフケアをご紹介します。
じめじめ&暑い夏に頭痛が増えるのはなぜ?
こんな症状に心当たりはありませんか?
・エアコンの効いた室内と暑い外との温度差で体がだるい
・湿気で髪も肌もベタついて不快、気分が乗らない
・朝から頭が痛むことがある、または夕方にどっと重くなる
実はこれらの症状は、夏特有の気象や生活習慣によって引き起こされているかもしれません。
湿気と気圧の変化が自律神経を乱す
じめじめと湿度が高く気圧の変動が大きい夏は、体にとって自律神経が乱れやすい季節です。気圧が下がると血管が拡張しやすくなり、それが神経を刺激して片頭痛へとつながることがあります。また、冷房や長時間の同じ姿勢によって首や肩の筋肉がこわばると、血流が悪化し緊張型頭痛を引き起こすことも。
つまり、夏の頭痛の大きな原因は、自律神経の乱れと筋肉の緊張。気候そのものを変えることはできないため、私たちの体を整えていく必要があります。
イラストAC
緊張をほぐして頭痛を予防
不調を軽くする第一歩は、「こわばり」をやさしくほどくこと。頭部の緊張は見落とされがちですが、ここをゆるめることで血流や神経の働きがスムーズになります。
そしてもうひとつのポイントが「足もみ=リフレクソロジー」を用いて頭部や首まわりを間接的に緊張を緩和させること。ヨガの要素も取り入れながら、内側から自律神経を整えていくと、夏の頭痛予防にとても効果があるでしょう。
夏の頭痛をラクにする「簡単セルフケア3選」
「頭ほぐし」「足のリフレクソロジー」「ヨガのセルフケア」を組み合わせた、夏の不調対策にぴったりの実践方法をご紹介します。
後頭部の指圧
①両手の親指以外の指を組み、手のひらを後頭部にあてがう。
②親指は左右の生え際のくぼみ部分を押さえる。
Photo by Kurara Mito
③両ひじを左右に開き、目線を斜め上方向に上げ、圧を加えていく。そのまま5呼吸程キープする。
Photo by Kurara Mito
首の反射区をほぐす
①足裏同士を合わせ、床に座る。
②左右それぞれの手で足の親指をつかみ、ぐるぐる回す。反対回しも同様に、各10回ずつ行う。
Photo by Kurara Mito
頭頂部をほぐす「ウサギのポーズ」
頭のこわばりをほぐし、身体全体の流れを整えて、重だるい頭をすっきりリセットしていきましょう。※首にケガがある方や高血圧の方はポーズを控えましょう。
①正座になり、床に両手とおでこをつける。