冷蔵庫は大型が正解?小型が正解?
4:冷蔵庫の設置場所
冷蔵庫の設置場所や環境によっても電気代の節約につながります。
まずは、「壁から離して置くこと」そして「冷蔵庫の上にものを置かないこと」が大事です。
「冷蔵庫は壁から5cm以上離すと放熱しやすくなります。冷蔵庫の上は物を置かないようほうが良いですよ」
「冷蔵庫と壁の間に隙間が無かったり、上に物を置いてしまったりすることで放熱しにくくなります。放熱できない状態が続くと冷蔵庫の故障につながることもあり、節電どころか余計な出費につながってしまいます」
先の「家庭の省エネ大事典」によると、冷蔵庫の上と両側部分が壁に接しているときと片側のみ接している場合を比較すると約960円も変わってきます。
冷蔵庫に紙を貼っている場合は、貼る位置にも気を付けましょう。
「冷蔵庫に紙が貼ってあることで放熱しにくくなる可能性があります。放熱する場所は機種によっても異なるので、使用している冷蔵庫の取扱説明書で確認してみてください」
また、冷蔵庫に直射日光が当たるような場所も、避けたほうが良い場所のひとつ。家の間取りでそこにしか置けない場合は、窓にカーテンを取り付けるなどの工夫を。
5:大きいサイズのほうが節電につながる
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大きい冷蔵庫よりも小さいほうが節電によいかと思いがちですが、実は今は"真逆"。
「大きい冷蔵庫にはついているエコモードが小さい冷蔵庫には無いこともあり、節電を考えると実は大きめサイズがおすすめです」
大きい冷蔵庫だと冷蔵室を7割以下の状態を保ちやすいので、そういった点からも大きめの冷蔵庫を選んでみるのが良さそうですね。
「10年以上前と今の冷蔵庫では消費電力が変わってくるので、思い切って買い替えたほうが電気代は安くなります。また、10年経つとメーカーが補修用の部品を持っていないので修理ができなくなってしまいます」
古い冷蔵庫を使っている人は、思い切って購入してみるのもひとつの手。家の冷蔵庫を今すぐチェックして、できるところから節電につなげてみてくださいね。
(東京バーゲンマニア編集部 加藤みずほ)
島本美由紀(しまもと みゆき)
料理研究家・ラク家事アドバイザー。
旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。また、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動中。著書は80冊を超える。
「ムダなく使いきれる!冷蔵庫収納術」(株式会社コスミック出版)
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。