日本の40代世帯は、どのくらい貯蓄や負債があるのでしょうか。40代世帯の平均値と自分の家計と比較して、これからどのように貯蓄増やすことができるのか、また借金を減らすことができるのか、一緒に考えていきましょう。
40代世帯の平均貯蓄額
まずは、2021年の家計調査から、2人以上世帯における世代別の平均貯蓄額をチェックしていきましょう。
全世代の平均貯蓄額は1880万円。しかし実際は、50代までの平均貯蓄額は全世代の平均貯蓄額を超えません。これは、60代以上の世帯が集計上世帯数が多く、退職金などでまとまったお金を手にして、貯蓄額も2000万円を超えるため、全世代の平均貯蓄額を押し上げていると考えられます。
40代世帯の平均貯蓄額は1134万円で、1000万円を超えたくらいの家庭が多いようです。20代から働き始めたとして、毎年50万円ずつ貯金をすると、20年間で1000万円(50万円×20年間)を到達することができます。
負債額はいくら?
次に、負債額についてチェックしていきましょう。同じく2021年の家計調査から、2人以上世帯における世代別の平均負債額を見ていきます。
全世代の平均負債額は567万円。負債額のピークは30代です。住宅ローンを組んで家を買う家庭が多く、30代で負債が増えていると考えられます。そしてその度少しずつ返済するので、40代は1000万円くらいが平均額となります。年齢を重ねるにつれ徐々に負債を減らし、仕事を引退する方が多い60代には、約200万円となります。
40代家計の貯蓄と負債のポイント
40代の家計では「負債をできるだけ早く返済する」ことを意識しましょう。住宅ローンなどの負債は、残金がある限り金利を払い続けなければなりません。早く負債を返済することができれば、支払う金利合計額を減らすことができます。
ローン返済のために一時的に貯蓄額が減ると不安に感じる方もいるかもしれませんが、結果的には支払う金利額が減るので、家計にとっては大きなメリットとなります。
すでにある程度貯蓄がある方は、負債の返済にあてましょう。また、ボーナスを負債返済に充てるなどの工夫をしてみるのがおすすめです。
まとめ
みなさんの家計の貯蓄額と負債額は、平均と比べていかがだったでしょうか。
40代は、子育て中で日々の暮らしにお金がかかったり、住宅ローンの支払いに追われているケースもあるでしょう。そして、自分たちの老後資金の準備も本格的に始めなければなりません。家計を健全化しするために、まず自分たちの貯蓄と負債を正確に把握することが大切です。そして、少しでも負債を早く返済できないか、ぜひ検討してみましょう。