無料の会員登録をすると
お気に入りができます

会社に行きたくない、なんとなく不調…「自律神経が乱れている人」の特徴と対策

ライフスタイル

なんとなく調子が悪い、ドキドキしがち、不安感に支配されている…など、もしかしたら環境の変化等によるストレスが自律神経を乱し、いわゆる五月病になっているのかもしれません。医師や心理学の先生に解説と対策法を教えてもらいました。

いつでもできる! 自律神経を整える簡単呼吸法

自律神経というワード、見たり聞いたりしたことがあって、なんとなく心に関わるものだということを知っているかたが多いのではないでしょうか。医学博士の根来秀行先生に、自律神経についての簡単な解説とコントロールするための呼吸法を教えてもらいました。

自律神経とは

自律神経とは、呼吸や消化器官、体温調節など、全身の機能を司る神経のこと。おもに日中に行動を活発化する交感神経と、おもに日が暮れる頃から優位になり体をリラックスさせる副交感神経の2つがある。

根木先生 ストレスなどが多いと交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れます。それを調整できるのが呼吸法。正しく行うことで、自律神経だけでなく、脳内ホルモン、心拍数、血管、心の状態にも影響を与えることができます。回数やタイミング、呼吸の仕方、深さなどによっても効果が変わってくるので、そのときどきで使い分けて、免疫力を強化しましょう。

自律神経を整える呼吸法

ベースの呼吸法

副交感神経のスイッチを入れる呼吸法。「吐く息を長く」を意識すればよいだけなので、気がついたときにこまめに行って、疲労を軽減しよう。

picture

HOW TO
1、鼻から軽く息を吐く。
2、お腹をふくらませながら、ゆっくりと4秒間かけて鼻から息を吸う。お腹が数cmふくらむようにしっかりと息を吸い込んで。慣れないうちは、おへその上に手を当てて確認しながら行おう。
3、お腹を絞るようなイメージでへこませながら、鼻からゆっくりと8秒間かけて息を吐く。

2と3を落ち着くまで続けよう。

ストレスを感じたら4・4・8呼吸法

不安やストレスを感じたときに交感神経が優位になるのを食い止める呼吸法。心拍数や血圧の上昇を防ぎ、頭もスッキリ!

picture

HOW TO
1、楽な姿勢で椅子に座り、おへその上に軽く手を置く。
2、2~3回、腹式呼吸をし、息を吐ききる。
3、4秒かけて息を吸う。
4、4秒、息を止める。
5、お腹を絞るようなイメージで8秒かけて息を吐く。

3~5を4回繰り返す。

根来秀行先生 医師、医学博士。ハーバード&ソルボンヌ大学客員教授。著書は『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教える ストレス リセット呼吸術』(KADOKAWA)など。

※ 『anan』2023年3月29日号より。イラスト・岡田 丈 取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
※ 2023年3月26日配信

頭痛、倦怠感、首肩の凝りは全部低気圧のせい?

天気の変化によってカラダに不調の症状が現れる人は「気象病」かもしれません。どんな気象条件で、どういう症状が現れるのか、改善方法などを医師の久手堅司先生に教えてもらいました。

気圧の低下など急激な気象の変化が体の負担に。

picture

そもそも気象病は何かというと、気象の変化によって引き起こされる心身の不調のこと。

久手堅先生 なかでも気圧の変化が顕著で、例えば雨が降る前日に気圧が急激に下がるなど、その差が大きいと不調の原因になります。気温に関しても“差”がポイントに。そのため季節の変わり目や、台風の時期に症状が現れやすいのです。一番多いのは頭痛です。あとは倦怠感、首肩の凝り、めまいなど。気象病は女性に多く、貧血や低血圧ぎみの人が多いことや、女性特有のホルモンの変動などが影響していると考えられます。

CHECK LIST

□天気が悪い時に体調が悪い
□雨が降る前や天候が崩れる時に、その変化がなんとなく予測できる
□頭痛持ち(緊張型頭痛、片頭痛など)だ
□首こり、肩こりがある
□めまいや耳鳴りが起こりやすい
□起床時、日中に倦怠感がある
□低血圧ぎみで、血圧が低いと不調が出る
□姿勢が悪く、猫背や反り腰がある

1、2番目の両方にチェックがついた人は、気象病の可能性がかなり高い。それ以外の項目は、チェックの数が多くなるほど、気象病になるリスクが高くなる。ただし、該当する数が多いからといって、必ず気象病ということではない。

気象病の対策

気象病かどうかの確認のためにも、また、自分が気象病とわかったら、いつ体調が悪くなりそうなのか予期するためにも、これらを役立てて。

1、天気予報をこまめに確認。

オーソドックスなのは、テレビやネットで天気予報を確認すること。「注目すべきは自分が住んでいる地域よりも西の天気。基本的に天気は西から東へと移動するので、西の天気が崩れ始めたら、そろそろ気象病が現れるかもと心構えができると思います。気象病は季節的なピークはありますが、気圧など気象条件は一年中変化するため、年間通してなり得るもの。天気予報をこまめに見ておくと、大事な予定はずらすなどスケジュールを立てやすくなるはず」

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ