パスタの味を損なうだけでなく、食べ過ぎにもつながることが判明。ベストな茹で加減は…。
日本でも好きな人が多いであろうパスタですが、茹で加減によっては体重増加につながってしまうよう。『Daily Mail』など海外メディアが紹介し、話題となっています。
■3日間、4種類のパスタを食べる実験
オランダ・ワーヘニンゲン大学の研究チームは、54名を対象に、3日間にわたって4種類のパスタを食べてもらう実験を実施。
料理はペンネパスタとにんじんのみ、またそれにソースをかけたもの2種類が用意され、それぞれ茹で加減が「柔らかめ」「硬め」の各2パターンが提供されました。
なお「硬め」はパスタの茹で時間が7分、にんじんは2分、「柔らかめ」はパスタ、にんじん共に茹で時間が20分で調理されたそう。
■柔らかめは「摂取量が45%アップ」
その結果、柔らかいパスタは硬めよりも「摂取量(食べるスピード)が45%アップ」、またソースをかけたものは「30%アップ」することが判明。
柔らかいパスタは、咀嚼回数を減らすゆえ、満腹中枢が刺激されなくなり、結果、早食いを引き起こし体重増加につながるといいます。
同チームは、今回の結果を受け「食品の“硬さや柔らかさ”を、食事量を減らしたい、または増やしたい、といったあらゆるニーズに利用することができる」と見解を示しました。
■早食いは「3倍も太りやすい」という結果も
「早食い」と「体重増加」については、これまでの研究結果でその関連性が明かされています。
日本で行なわれた3,000人以上の男女を対象にした研究では、早食いで満腹になるまで食べ続ける人は、ゆっくり食べる人に比べて「3倍も太りやすい」という結果も。
また中国における研究では、食べ物を15回噛むのに比べ、40回噛むと「摂取カロリーが10%以上減」と判明した結果もあるそう。
■ユーザーからは「レストランでは…」
パスタの茹で過ぎは、それ自体の味を損なうだけなく「食べ過ぎにつながる」ということが、数値で明かされた今回の結果。少し歯ごたえが残る「アルデンテ」は味わいだけでなく、体重管理にもメリットがあるよう。
とは言え、ユーザーからは「アルデンテがいいに決まっているけど、レストランではその日のうちにあらかじめ料理されているから、アルデンテに調理してくれるお店はなかなかないよ…」といった声も寄せられています。
自宅で調理する場合は、茹ですぎないよう「少し硬め」を意識して調理すると良いのかも?