ぐっすり眠れない、寝つきが悪い、たくさん寝ても眠たい、など睡眠について何か悩みを抱えてはいませんか。『睡眠』は、私たちが健康に過ごしていく上で欠かせないものの一つです。寝不足や不眠が続くと、だるさやめまい、集中力や意欲の低下、さらにはうつ病などの症状が現れ、日常生活に支障をきたします。今回は、アーユルヴェーダの観点から、睡眠の質を高める4つの方法をお話ししていきます。
寝る前の生活を見直してみて!
帰宅してからベットに入るまで、みなさんはどのように過ごされていますか。私たちは毎日一つ一つの行動を自分で選択しており、その積み重ねが身体や心に影響を与えています。睡眠の質を高める方法を取り入れる前に、一度自分自身の生活を振り返り、何気なく睡眠の質を悪くしてしまっている原因がないかチェックしてみましょう。
・寝る直前までテレビやスマホ、パソコンを見ている
・寝る直前まで部屋中の電気がついて明るい状態である
・寝る前に、心が興奮するものを見たり読んだりしている
・寝る直前に飲食している
何か心当たりのある人は、これらの習慣をやめてみましょう。それだけでも睡眠が改善されていくのを感じていただけるはずです。
今日からできる4つのポイント
①22時までにベットに入る
『22時〜2時はお肌のゴールデンタイム』と言われているように、アーユルヴェーダでもこの時間を大切にしています。22時〜2時の時間は、健康な身体の組織を作っていく代謝の時間と言われ、この時間は内臓を休ませ、眠っていたいのです。アーユルヴェーダでは、18時〜22時までの時間が”カファ”という水のエネルギーが高まる時間と言われており、身体は休息へと向かっていきます。そのため、理想としては22時までに全てを終わらせ、ベットに入ると、眠りやすいと言われています。ただ、お仕事などで22時が難しい人もいるかと思いますので、23時もしくは日付が変わる前に、ベットに入るようにしてみましょう。
②眠る2~3時間前には食事を終わらせる
眠っている間は、内臓もおやすみの時間です。しかし、寝る直前まで食事をしていたり、消化に重たいものを食べていては、眠っている間も内臓は消化活動をし続けなければなりません。それでは脳もゆっくり休むことができず、眠りが浅くなり、睡眠の質に影響を与えてしまいます。食事は眠る2〜3時間前に終わらせることを意識し、特に遅くなってしまう場合は、スープやお粥などの消化に良いものを意識しましょう。
③お風呂のタイミングは食事の1時間後
みなさんは毎日湯船に浸かっていますか?お風呂で身体を温めることで、眠りに入りやすくなると言われています。ここで気をつけたいことが、お風呂に入る時間です。食後すぐに入ってしまうと、消化活動がストップし、消化不良を起こすと言われています。消化不良によって体内に毒素が溜まると、睡眠の質を下げるだけでなくあらゆる不調の原因に繋がりますので、食後すぐにお風呂に入っていた人は、お風呂の時間を変えてみましょう。
④電気は間接照明に。眠る1時間前はデジタルオフ!
忙しい現代人は、眠る直前まで頭を働かせてる人が多く、そのため中々寝付けない・・・という人が多いです。ゆったりとした時間の特徴がある18時〜22時になったら、お部屋の電気を間接照明にし、リラックスモードを作っていきましょう。眠る1時間ほど前からヨガやストレッチ、呼吸法をすると、気持ちが穏やかになっていきます。また、スマホやパソコンなどのデバイスは機内モードにして、デジタルオフをしていきましょう。様々な情報は頭を働かせるだけでなく、心にも作用します。さらに、ブルーライトから発せられる光は、「交感神経」を優位にし、身体や心を興奮させる作用があると言われています。そのため、寝つきが悪かったり、睡眠の質に影響していきますので、眠る1時間前からデジタルオフを心がけてみましょう。
いかがでしたか。睡眠時間は十分とっているのに、疲れが取れなかったり、めまいや重だるさを感じている人がいたら、眠る前の過ごし方を意識してみるだけでも改善されるかもしれません。
毎日の実践は難しくても、『できるときに、できることを、無理なく』取り入れてみてくださいね。