イヤイヤして言うことを聞かなかったり反抗期で生意気なことを言ったりしても、いつになっても子どもは愛おしい存在ですよね。親からの愛情は日々の生活のなかで子どもに伝わっているかもしれませんが、できるなら言葉でもしっかり伝えたいもの。先日はママスタコミュニティには子どもに「愛してる」と言うかどうかという質問がありました。
『ママ友が口癖のように、人前でも子どもに「愛してる」って言っていて「すごいなー」と思った。「なんで言うの?」と私が聞いたら「明日、自分が死んだらもう子どもに言えないから」だそう。なんか究極すぎて驚いた。私は子どもに「大好きよ」とたまに言う程度。皆さんはどうですか?』
「いつか言えなくなるときがくるかもしれない。だからこそ言えるときにたくさん言っておこう」という考えのもと、わが子に「愛してる」と口癖にように伝えているという投稿者さんのママ友。そんなママ友の姿を見て、他のママたちも子どもに「愛してる」と言うのかと気になったそうです。この投稿に対して、ママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。
「愛してる」を言う派は多数!でも人前では言わない
『高校生の息子に冗談で「愛してる。チュ」とか言ってウザがられている。あくまでも家庭内。人様に聞こえるようには言わないな』
『言うけど家族の前でだけだな。人前では言わない。 多分人前でだったら子どもも嫌がる』
『「大好き」も「愛してる」もよく言うけど、人前では言わない。でも誰かが人前で言っていてもびっくりはしない。いいじゃん』
今回の投稿のアンケートでは「『愛してる』と言う」と答えたママが12票、「言わない」が3票、「『大好き』と言う」が10票、「その他」が7票という結果でした。意外にも「愛してる」という言葉を口にして伝えている人が多いようですね。しかし掘り下げてみると、あくまで家庭内にとどめている様子。投稿者さんがママ友の言動に驚いたのは「愛してる」と言う言葉よりも、それを家庭以外の場所で言っていることなのかもしれませんね。「人前だったら子どもも嫌がる」「人様に聞こえるようには言わない」というコメントは多かったです。
『毎日何回も言う。娘も私に言うよ。ただ「愛してる」は照れるから「愛ち」って言うけどね。言おうとか思わなくても自然に何もないときに言うことが多いよ』
『ふざけてが多いけどね。反抗的なこと言ってきたときとか、寝起きで不機嫌なときとかね。「またそんな生意気言って、ママはあなたのことだあーいすき、愛してるわぁん」とかね。余計ウザがられるけど。漫才みたいなもんだね』
また「愛してる」と言うタイミングについては人それぞれ。ママが子どもを愛して慈しむ気持ちが溢れ出たときとは限らないようです。幼少期であれば「僕も!」と言い返してくれてママからも言いやすいかもしれませんが、小学生以上や反抗期などは嫌がられる反応も増えてくるのでしょう。日常的に自然と言う人もいれば、じゃれ合っているときや子どもが不機嫌なときに言葉遊びのように言う人もいました。親のストレートな愛情表現は、子どもの年齢によっても頻度や言い方も変わってくるのでしょう。
「愛してる」以外の言葉で愛情表現
『「かわいい~」って言う』
『「大好き! お母さんの宝物だよ!」は毎日言っている』
『小6娘に生まれてから今までに毎日毎日「大好き」ってどこかで言っている。「愛してる」は言ったことがない。なんか違う』
『「世界で1番大好きだよ」と、よく子ども2人に言っている』
一方で「愛してる」とは言わないけれど、「大好き」は言うと答えていた人も少なくありませんでした。たしかに「愛してる」という言葉はストレートな表現でどこか恥ずかしさがあり、使いづらく感じてしまうのかもしれませんね。そのため「愛してる」の代わりに「かわいい」「大好き」「お母さんの宝物だよ」といった別の表現で愛情を伝えています。またそうした愛情の言葉を毎日欠かさず寝る前に伝えているなど、頻繁に言葉にしているママも多いようです。
「言葉にしてまで言う必要はない」という意見も
『子どもへの愛情って「大好き」とか「愛してる」を超越していると思っているから、あえてこちらから言葉にしてまで言うことはない。「ちゃんと言葉に出してこそ」っていう考えが主流だと思うけど、うちの子どもたちにはそれで十分伝わっているようだよ。そう育てた自負もある』
『私は気恥ずかしくて言えない。そんなの好きに決まっている。なんか口に出して言ったら嘘みたいで』
ママたちがわが子に「愛してる」「大好きだよ」と伝える理由はママが感じていることをただ言っているだけではないでしょう。幼少期から「親から自分は愛されている」という実感を持つことで生きる自信が芽生え、これから先の人生で辛いことや苦しいことがあっても乗り越えていけるようにしてほしいという願いもあるのではないでしょうか。ただ、愛情をかけて子育てする方法も、親によって考えはさまざまでしょう。子どものやりたいスポーツや勉強を応援することも、たくさん働いて貯金をして教育費をかけてあげることも愛情ですよね。こうした行動で親の愛情を伝えているというママからは「言葉にしてまで言う必要はない」という意見もありました。それは、「子どもへの深い愛情は言葉では言い尽くせない」という意味でもあるかもしれませんね。愛情の言葉を口にするべきか否かというのもまた、ママそれぞれの考えによるところが大きいようです。
どんな言葉や行動であれ、伝えようとすることが大切
『「大好き」ってことだけは伝えてある。とりあえず「いつでもお母さんがあなたを大好きなことは忘れないでいてほしい」と』
『「大好きだよ」って言うと「僕も大好きだよ」って言ってくれる小3。いつまで続くかな』
『会話の流れで「お母さんは自分の子が1番大事」「大事なうちの子だから心配」とか言うから間接的には伝わっていると思う。なんか軽い感じの話だよ』
『お手伝いしてくれたときに「助かるよ! 愛してるー」とか。少し反抗的なときに「ママはこんなに愛してるのに伝わってないのかね?」って言う。子どもからは「ママの愛は重い」って返されている』
「愛してる」「大好き」「かわいい」「ママの大事な子どもだよ」など、親の愛情を伝える言葉はさまざまあります。言葉によってニュアンスが微妙に変わるかもしれませんが、ママが子どものことをとても大切に思っていて愛情を注いで育てているということは共通していますよね。どんな言葉だろうと、その気持ちを伝えようとする姿勢がなによりも大切ではないでしょうか。言葉にこだわらずにママが言いやすい、伝えやすい言葉や行動であれば、子どもにも伝わるはずです。
また今回の投稿では、愛情を言葉にすることの大切さや意味についても深く考えさせられました。どうして親の愛情を伝え続けるべきなのか。親という絶対的な存在が自分を愛してくれて味方でいてくれることが根底にあることで、生きていく希望や「自分は何があっても大丈夫、乗り越えていける」という揺るがない自信を手に入れることができるでしょう。そしていずれ子どもが大きくなったときに「親から愛されてきたから今の自分がある」と思えるのかもしれませんね。みなさんはお子さんに「愛してる」や「大好きだよ」と伝えていますか?
文・AKI 編集・kunel イラスト・ゆずぽん