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ハマる女性が続出!『離婚しようよ』で錦戸亮が演じる“色気ダダ漏れ男”の危険な沼要素

沼要素7:土足で入ってくるのに自分の領域には踏み込ませない

こっちの懐にはするりと入ってくるくせに、女の気持ちには敏感で距離の取り方が絶妙、自分の守りが堅いのも沼らせ男子の特徴です。

恭二も「俺の時間全部あげるとは言ってない。離婚してくれとも言ってない」とか、ふんわりポジションをとる無責任自己防衛派でしたよね。

恭二は不能でしたが、実際の危険な沼男は合体しても、彼氏並みの図々しさをもちながら付き合うという決定打をなかなか打ちません。もしくは、簡単に付き合うけど、本名を教えてくれないとか責任の所在がクソ軽いかのどちらかです。

決めたのはそっちでしょうというスタンスで、絶妙に甘えてくる。私も「最後に帰るのは君んちだから」というスタンスの無職のラッパーにハマり、彼女でもないのにクラブハウス帰りの送迎係を喜んで引き受けていました。

都合の良い時しか連絡してこないので、おあずけを食らったように彼を待ち、ずぶずぶ沼にハマって、簡単に戻れないところまでいってしまうのです。

あんなに沼った男なのに現実が近づいてくると恋は終わりがち

危険な男に沼ると恋は長引きますが、意外なところで恋は冷めます。例えば、結婚、就職、妊娠・出産、同棲などの現実的な出来事。

恭二とゆいも「ゆいが産む子は誰の子でも俺の子」ポエム発言から歯車が狂いだしました。「私がいなきゃダメ」そんな思い込みで展開してきた物語ですが、「こいつとで、本当に大丈夫?」という疑問が生まれた瞬間、無理だと気づいてしまうのです。

あんなに「私が支えてあげなきゃ」と惹かれた危険な男たちですが、たいてい瞬く間に次の寄生先を見つけるか、自分の道を彼らなりに走っていきます。恭二も、しっかり自分の道を進んでいました。

うちに寄生していたスロプロニートも、自分の店を持ち、有名作家を「マンション買ってあげる」と言わせるくらい沼らせながら、元気にやっています。

一緒にならなくてもそれぞれのハッピーエンドがちゃんと用意されているんです。あなたも、もし恋が冷めそうになったら、沼からさっさと這い出して幸せになってくださいね!

(文:さかもとみき、イラスト:タテノカズヒロ)

※この記事は2023年07月21日に公開されたものです

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