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収入が少なくても毎月3万円、5万円をコツコツと貯める方法

収入はなかなか増えない一方で、教育費やマイホーム資金などの支出は変わりません。つまり、貯蓄できる家計にすることがとても大切になってきています。毎月3万円、5万円を貯めるというと難しそうに思えますが、ちょっとしたコツをつかめば可能なのです。

手取りからの貯蓄割合は20代で平均16%、30代で14%

金融広報中央委員会が発表している「家計の金融行動に関する世論調査『二人以上世帯調査』令和4年調査結果」によると、年間の手取り収入から貯蓄に回している割合(臨時収入を含む)は、20代で平均16%、30代は14%となっています。

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果
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貯金を増やすためのコツ

もしボーナスを含めた手取り収入から14%を貯蓄できるとすると、単純計算で手取り収入が年300万円であれば年42万円(月換算で3万5000円)、年400万円であれば年56万円(月換算で4万6667円)貯められるということになります。

切りのいい数字で計算するとして、毎月3万円貯められれば1年で36万円、毎月5万円なら1年で60万円貯まります。1年、2年と続けていけば、まとまったお金になり、マイホーム資金や教育費など、いずれ必要になる費用に備えられます。

「収入が少ないから自分はこんなに貯蓄できない」と思っている方もいるかもしれません。確かに収入が増えないのになにげなくお金を消費していては、貯蓄に回せるお金を捻出するのは困難です。でも安心してください。もしいま貯蓄ができていなくても、家計の中身を改めてチェックすることで、毎月3万円、5万円貯められる家計へと生まれ変わることができます。

まずは無駄な支出がないかをチェック

月に3万円貯金をするなら、日割り換算で1日1000円、5万円なら1日1667円貯める必要があります。夫婦で貯金するなら、1人当たりその半額ということになります。まずは日頃の家計を見渡して、無駄がないかをチェックして、貯蓄に回せるお金を探し当てましょう。

お金の出どころは基本的に「財布」「電子マネー」「クレジットカード」「銀行引き落とし」の4つのいずれかだと思います。これらのうち利用しているものに関して、1カ月でいいので家計簿をつけたり、家計簿アプリを利用して、何にどれだけ使っているかを把握します。また、年会費がかかるものについても、この際見直しを検討しましょう。

そのときチェックすべきなのは、以下の項目です。

1. 財布から出る使途不明金がないか
2. 通っていないスポーツクラブなどの月会費があるか
3. 使っていないクレジットカード、サービスの年会費があるか
4. 携帯電話やアプリなどで必要のないサービスに払っていないか
5. コンビニでなんとなく買っているものはないか
6. ランチは毎回外食をしていないか
7. 銀行のATM手数料を支払っていないか
8. 生命保険は無駄に加入していないか
9. 前回の住宅ローンの見直しから何年もたってないか

使途不明金は、何に使ったかわからないお金なので、まずはこれをゼロにすることを考えましょう。通っていないスポーツクラブの退会や、年会費のかかるクレジットカードの解約は、一度見直しをすると節約効果がずっと続きます。

また、携帯電話も料金プランを変更したり、格安SIMに乗り換えることで、月に数千円の節約につながります。利用していない有料アプリがあれば解約も考えましょう。

この1~4の見直しで、比較的大きな支出の見直しが行えます。次に、毎日のお金の使い方の見直しを行いましょう。

コンビニで買い物をすると、飲料水は1本160円前後しますが、スーパーやドラッグストアで買えば100円程度に抑えられます。1日1本の場合、20日間で1200円節約することができます。何気なく買ってしまうお菓子類やカップ麺などの保存食品も、スーパーやドラッグストアならもっと安く抑えることができます。

ランチがどうしても外食に偏りがちな人は、2回に1回はお弁当を持参するだけで、節約へとつながります。また、食事券がもらえる株主優待などを活用する方法も有効です。

ATMを利用する際の手数料は、時間外の利用や、提携金融機関やコンビニATMの場合、引き出し1回につき110~330円かかります(銀行により手数料は異なります)。1回あたりは少額ですが、もし月に10回利用していたら、1100~3300円も無駄に支払うことに。月1~2回にまとめて引き出す、手数料がかからないATMや時間帯に利用するなどの工夫をしましょう。

もし、生命保険に加入しているなら、内容を確認して、重複している保障や必要のないものは解約したり、新しい保険への見直しも検討しましょう。

住宅ローンは現在金利が低くなっているので、もし昔に契約した住宅ローンがそのままになっているのであれば借り換えも検討しましょう。ただし、住宅ローンの借り換えには諸費用がかかるので、現在の住宅ローンと比べて「金利差年1%以上」「住宅ローン残高1000万円以上」「残りの返済期間10年以上」であることが、借り換え効果が期待できる目安だとされています。

現在借り入れている住宅ローンの中身を確認して、借り換えがお得そうだと思ったら、金融機関で毎月の返済額や諸費用などをシミュレーションしてもらうといいでしょう。

支出の見直しで貯められないなら収入増も考える

家計を見直して、それでも毎月3万円、5万円を貯められない場合は、収入を増やすことも考えましょう。いまの仕事で給料アップが難しいならば、副業で不足分を補うことも考えましょう。

勤務先で副業を認めているなら、空いている時間にアルバイトやパート、業務委託などで収入を得ることも可能です。

また、仕事や趣味など自分の特技を生かして、ネットショップを開いたり、講師などを行う人も最近では増えています。

そのほかにも、自宅の駐車場を貸し出したり、自分が乗っていない時間帯にマイカーを個人に貸すなど、シェアリングサービスを活用することで、コツコツ収入を得ることもできます。

いずれにしても、本業に影響のない働き方をすることが大切です。なお、副収入から経費を引いた所得が年間20万円を超えたら、確定申告が必要になります。

貯蓄分はとにかく先取りで貯金

以上の方法で毎月3万円、5万円貯められるようになったら、その分は先取り貯金してしまいましょう。給料日と同じ日に積立定期預金や財形貯蓄(勤務先が制度を導入していれば)に貯められるように設定します。

「残ったお金を貯蓄に回そう」と考えると、せっかく貯金に回せるお金も使ってしまいがちです。最初からなかったものとして「先取り貯金」することで、確実にお金を貯めることができるのです。

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