アートやミステリーで秋を堪能！“非日常感”が心を満たす9月公開の新作映画

芸術や文学など、さまざまな作品に触れたい季節が今年もやってきます。9月はちょっと不思議で独特な世界に浸れる映画で秋を楽しむのはいかがでしょう。アーティスティックでポップな世界観、歴史を代表する芸術家を主役にした作品、ミステリーといった、非日常を味わいながらも心を満たしてくれる3つの映画をご紹介します！

アカデミー賞®4部門、ゴールデン・グローブ賞作品賞を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』など、独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督、ウェス・アンダーソンの最新作が日本で公開されます。アメリカ先行公開では3日間で1劇場当 たり13.2万ドル（約1,872万円：1ドル141円換算）と『ラ・ラ・ランド』以来の最高記録を樹立。撮影は、なんとスペインのチンチョン郊外に実際に建てられた壮大でポップな街で行われました。その映像は、“ウェス・アンダーソンすぎる”と話題です。

原案はウェス監督と盟友であるロマン・コッポラの共作。脚本はウェス監督が単独で務め、キャストにはウェス監督作品ではおなじみのジェイソン・シュワルツマンを筆頭に、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、マーゴット・ロビーなどハリウッドで活躍するスター達が集結。砂漠の街アステロイド・シティを舞台に、まぶしい太陽と陽気な音楽のもとで繰り広げられる、おかしくてちょっと切ないストーリーにも注目です。

舞台は1950年代のアメリカ。人々が豊かな日々を謳歌し、宇宙開拓への夢も広がったアメリカが最も輝いていたと言われる時代です。そんな中、アメリカ南西部に位置する人口わずか87人の砂漠の街、アステロイド・シティで開かれたジュニア宇宙科学賞の祭典に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待されます。

招かれたのは、子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザーなどーーそれぞれが複雑な事情や想いを抱えたまま幕を開けた授賞式にまさかの宇宙人が到来！この大事件により人々は大混乱に。街は封鎖され、軍は宇宙人出現の事実を隠蔽しようとし、子どもたちは外部へ情報を伝えようと企てます…果たしてアステロイド・シティと、閉じ込められた人々の運命の行方は？

ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス　ほか

公開日：9月1日（金）TOHO シネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開
監督・脚本：ウェス・アンダーソン
原案：ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
制作：ウェス・アンダーソン、スティーヴン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン
製作総指揮：ロマン・コッポラ、ヘニング・モルフェンター、クリストフ・フィッサー、チャーリー・ウォーケン
配給：パルコ ユニバーサル映画

柔らかい時計や変形した肉体など、常識を破壊する画期的な作品で人々の心を揺さぶった20世紀で最も偉大な芸術家のひとり「サルバドール・ダリ」を主役にした作品。現代のインフルエンサーのような存在として人々の注目を集めていたダリが、ポップカルチャー全盛期を迎えた70年代のニューヨークで、ファッション、音楽、アートを、時代の最先端に立って牽引していく様子が描かれています。

主演のダリを『ガンジー』でオスカーを受賞した名優ベン・キングズレー、その妻・ガラを『ふたつの部屋、ふたつの暮らし』に出演しているドイツの女優バ ルバラ・スコヴァが演じます。監督は『アメリカン・サイコ』のメアリー・ハロン。高級ホテルのスイートルームで、ロックスターやドラァグクィーン、華やかなセレブや野心に溢れたモデルたちが集い、夜ごと繰り広げられるパーティーを味わい尽くす…エキサイティングかつちょっと危険な"ダリ・ランド”を覗き見！

1974年、ニューヨーク。デュフレーヌ画廊で働き始めたジェームス（クリストファー・ブライニー）は、個展を開くダリのアシスタントを務めることになる。憧れの芸術家ダリと妻のガラに気に入られたジェームスは、奇想天外なダリの世界へ招き入れられ有頂天に。

しかし、個展は3週間後に迫っているのに、ダリはパーティー三昧の日々を送り、作品は1枚も仕上がっていない。すると突然、ガラが金のために描けとブチギレ、ダリはジェームスの目の前で傑作を完成させる。個展終了後もジェームスはダリのために働くことになり、ダリの故郷のポルト・リガトへ渡り、画家の原点に触れることに。新たな感動に震えるが、そこにはさらに不思議で危うい"ダリ・ランド”が待ち受けているのだった…。