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[8/21〜8/27の運勢]8月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

エッジに立つ

今週のかに座は、よりディープな夢を見るために、日常生活のなかに際どい行事を取り入れていこうとするような星回り。

人類学者のギアーツは、バリ島のコック・ファイト(闘鶏)について分析した論文の中で、普段あからさまな衝突を嫌うバリ人たちが、激しい攻撃によって互いに血を流しあう鶏の闘いに異様なまでの熱狂でもって、「法を犯してまでも」すすんで巻き込まれていくのだといい、その意味で、かつては闘鶏はバリ島における重要な社会的行事だったのだと言います。

なぜ人びとは、象徴的なはく奪ゲームに深く熱中するのか。この点についてギアーツは、彼らは地位の急転に伴う感情の複雑で激しいうねりを通して、彼ら自身の物語を解釈しようとしているのであり、闘鶏はバリ人にとって「一種の感情教育」のための装置になっているのだと述べています(『文化の解釈学Ⅱ』)。

あなたもまた、辛苦も賭けるものもない「浅い遊び」ではなく、自身の存在の根拠を賭けざるを得ないような遊びにこそ参加していくべし。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

ちょ待てよ!

今週のしし座は、あっさり過去を消し去ろうとする世間の流れに駄々をこねていくような星回りり。

『いわし雲ほとけ拝みしばかりにて』(河野友人)という句のごとし。故人への思いをどこかで引きずりつつ、緊張をいだいて訪れた葬儀場を後にしようとした時、ふと鰯雲を仰いでおもわず生死の不思議が心をよぎった、というのが句の大意でしょう。

ただ、「ばかりにて」というかすかな戸惑いを表した下五には、はやくも秋の訪れを告げ澄みはじめつつある天に対して、どこか異議申し立てをしたいような複雑な気持ちの揺らぎのようなものがうかがえます。

あなたは、そういう大人の振る舞いに抗って、なんとなく尾を引く“感じ”や、割り切れない思いの方をこそ、大事にしていくべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

どこへ逃げるか

今週のおとめ座は、この世とあの世の境にあって技をふるっていこうとするような星回り。

日本全国の妖怪をほとんど網羅したかのような辞典を開いてめくっていると、身の周りのあらゆるモノが妖怪化されてきた中で、唯一といってもいいくらい「箱」ないし「つづら」の妖怪が見当たらないことに気付きます(沖縄のガンマジムンのみ)。

これはなぜか。例えば、評論家の倉本四郎は『鬼の宇宙誌』のなかで「箱は物怪をこの世に放つ装置、母胎」であって、鬼なるものが中国・朝鮮から渡来した金属民や工人などの技術者集団と深く関連していたのではないかと述べています。

あなたもまた、できるだけ権力の力が及ばない領域(=異界)へと足を延ばしてみるといいでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

現実をいかに歩くか

今週のてんびん座は、現実に振り回されないだけの力を身につけていこうとするような星回り。

『吹きおこる秋風鶴をあゆましむ』(石田波郷)という句のごとし。掲句は動物園で作られたのだそうです。おそらく、俳句の題材を得るために行ったのでしょう。作者は、何でもないようなことを二つ組み合わせることで、風に吹かれて歩を運ぶ弦のやわらかな“感じ”をものにすることができた。言わば、作者が磨き続けてきた感受性と技術力の勝利です。

では、何に対しての勝利なのか。それは、現実のつまらなさや、何か特別なことなど期待通りには起きないというつれなさと言っていいかも知れません。

あなたもまた、退屈な現実に精神まで囲い込まれてしまわぬよう、せいぜいあがいていくべし。

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