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「財布は夫婦一緒がいい」のはなぜ?[専門家が解説]

Q.全部可視化はイヤ! へそくりはできるのでしょうか?

A.もちろんOK! お互いのお小遣い分に関しては詮索せず、自由裁量。家計簿に明記なし。夫婦であれどプライバシーを守るのが鉄則(八木さん)

Q.夫が乗り気でないときは?

A.夫の夢を家族の夢として予算に計上! 子どもの未来やマイホーム、豊かな将来のため、夫にとってのメリットをはっきり思い描かせることで協力体制に(八木さん)

Q.そもそも細かいことが苦手です……

A.継続優先なので、ざっくりでOK。 1円単位まできっちりやると夫婦共に続かなくなるので、何にいくら使ったか、大きな枠の中で把握する感覚で(八木さん)

短期と長期の【2視点に分けて】整理を

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八木さん
まずは教育費や家や車など、家全体でかかる費用の話合いからスタートですね。

小仲
お互いにお金に関して安易な部分があったのですが、初めて、ちゃんと教育費や月々の出費について話して、危機感を持ちました。

八木さん
それが大切。将来どうしたいか、夫婦共通の目的を持つのがお金を貯める秘訣です。そのためには何年後までにいくら貯めたいか、長期の目標を立て、そこから逆算します。

小仲
年に1回の海外旅行とか、子どもの授業料とか、年間いくらかかるかを計算ですね。

八木さん
その後、一ヶ月単位の金額を出します。毎月一定額必要な「固定費」。貯金や投資も含まれます。貯金や投資は収入の10%〜20%が理想ですが、少し余裕を持った方がラクです。残った金額を「変動費」に。固定費は年間で見直すことはあっても、毎月は見直す必要のない出費。対して、変動費は意識的に節約できる食費や日用品。私は変動費をあえて家計簿につけて自分の戒めにしています。

小仲
私たちはオシドリアプリを入れました。意外にもすんなり了承してくれて。全てがオープンなわけではなく、自分専用画面もあるので、私の洋服代は見られていません(笑)。

八木さん
メンタルを保つ上でも自由なお金は必要ですからね。でもそこが大きすぎないかは考える必要がありますよ!

小仲
夫婦一つのお財布はイヤという人は?

八木さん
共同の口座を作ってそこに毎月それぞれ入金する方法。現状、それが一番多いです。どちらも、人生の波に合わせて、定期的に修正することが大切です。アプリも自動なので、放置しないように見返す時間を持ちましょう。

夫婦で貯金① 短期視点は一か月先まで

【固定費の一例】教育費/約¥280,000

私立の小学校と高校の学費、塾や家庭教師、ラグビーやスイミングスクールの月謝などの子どもの教育に関わる費用が固定費の中でも一番出費が大きいもの。それ以外に、家賃、水道光熱費、携帯やインターネットなどの通信費、保険など毎月変わらずに必要となるものが固定費。

【変動費の一例】交際費/約¥94,000

ママ友や仕事仲間との食事会などの交際費、家族との外食、交通費、駐車場代、ゴルフ代、食費や日用品、ガソリン代、衣料品代、医療費など突発的な出費。変動費は意識的に動かしやすく、毎月見直せて節約に直結しやすいもの固定費以外の余剰分で変動費の予算を決定。

夫婦で貯金② 長期視点は先も見据えて

【1. 家族の目標を整理】

・夏休みの海外旅行、春·夏·冬休みの国内旅行(固定費)
・誕生日の贅沢ディナー(固定費)
・小仲さんの勉強、習い事代(変動費)
・老犬の治療費(変動費)

【2. 子どもの教育がらみ】

・娘の大学、息子の中学入学費用(固定費)
・娘の留学費用(固定費)
・将来の息子の塾、習い事代(変動費)

小仲さん、1ヶ月やってみてどうでしたか?

案外、ストレスなく進めることができました!

お互いの出費を監視するためではなく、どこを削ってどうしたら効率的に貯められるかというのを一緒に考えるきっかけになるし、またひとつ夫婦の共通の趣味ができた気分です。

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