40代50代女性の髪悩みでトップにくる「白髪問題」。白髪染めをするも、その手間やあっという間にプリン状態になる状況にストレスを感じるとの声が多数。そこでお勧めしたいのが、白髪を隠さずに活かす「白髪ぼかし」や「白髪ぼかしハイライト」という美容院でのカラーテク。ヘアの楽しみの幅がグッと広がります。
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1.そもそも「白髪ぼかし」「白髪ぼかしハイライト」とは?
写真提供/PIXTA ※白髪ぼかしのイメージカットです
「白髪ぼかし」や「白髪ぼかしハイライト」…最近よく耳にするけれど、白髪染めや通常のヘアカラーと何がどう違うの?サロンでするのが正解?ヘアにダメージはない?様々な疑問を、人気サロンHarrisの坂爪さんにお聞きしました!
教えてくれたのは……Harrisプロデューサー・坂爪加奈さん
厳密に言うと「白髪ぼかし」と「白髪ぼかしハイライト」は違う!どちらも白髪を生かすヘアスタイルなのは同じ
ここ近年「白髪ぼかし」というワードを耳にすることが多くなったと思いますが、その答えの定義は業界内でもはっきりしていないのが現状です。「白髪ぼかし」は白髪を髪色全体に馴染ませるよう、もともとの白髪の量を活かしたり、明るさに合わせてお洒落カラーを施していく技術を言います。従来にはなかった明度の高い白髪染め専用のカラー剤を使うのもポイント。髪質、白髪の割合によってカラー剤の配合は違ってきますが、白髪をがっつりと染めず、見た目の印象は一色に染まったような自然な仕上がりです。
写真提供/PIXTA ※白髪ぼかしハイライトのイメージカットです
「白髪染め」や「ブリーチ」とはどう違うの?
従来の白髪染めに使われるカラー剤は、白髪が染まるように「黒い色素」が多めに配合されています。この黒い色素の配合量の関係から、従来の白髪染めでの明るさには限界があります。
また、白髪と黒髪を同じカラーで染めるので、メリハリのない均等な仕上がりになり、髪が伸びてくると根元の白髪がくっきりと目立ってしまうのです。
ブリーチは髪のメラニン色素を分解して明るく脱色する、ヘアカラーの工程のひとつ。
黒い画用紙よりも白い画用紙のほうが絵の具の色が映えるように、ヘアカラーもなりたい髪色によっては元の髪色が暗いと思い通りの髪色を楽しめません。そのため、事前にブリーチで明るくベースを作ることも。
白髪が気になる人に、ハイライト効果で白髪を馴染ませぼかす「白髪ぼかしハイライト」。こちらは同様にブリーチ剤を使用しますが、入れ方が異なります。ミリ単位で毛束を取りブリーチで脱色し、ハイライトカラーを筋状に染めます。全体を満遍なく脱色し明るくする全体のブリーチとは、デザインが大きく異なります。
何歳からしてもOK?どれくらいの割合の人がしているの?
白髪で悩んでいる人なら、年齢を問わず施術することが可能です。実際にサロンでは、早い人で30代半ばくらいから、40代・50代・60代と白髪ぼかしをする人が多いです。一度すると、カラーのペース頻度が減るのはもちろん、白髪の目立ちにくさに「やってよかった」という人も。50代以上では、白髪染めをしていた人が白髪ぼかしの施術に移行するケースが多いそう。
白髪ぼかし&白髪ぼかしハイライトはセルフでもできる?
写真提供/PIXTA ※写真はイメージカットです
2.白髪ぼかし&白髪ぼかしハイライトのメリット・デメリット、向いている人は?
白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトがどのようなものか、何となくでもわかったはず。そこで知りたいのは、施術したらどんなメリットがある?そしてデメリットはあるの?どんな人が向いている?気になる疑問を紐解いていきます!
メリット
白髪ぼかしは、 白髪と黒髪の混合を活かしたカラーで染めていきます。全体的に褪色が気になりはじめたら白髪ぼかしハイライトを入れるというイメージなので、白髪の伸びるタイミングに縛られることなく、デザインを楽しむことができます。また、施術できるカラーの種類が大きく広がります。白髪染めを使わないことで、色味に透明感が出て暗くなりすぎる心配もありません。
顔の血色感を楽しむこともでき、髪へのダメージが軽減されます。
デメリットや注意点
白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトは白髪と黒髪の対照的な色に対して、中間色を増やしたり白黒の境目にハイライトを入れることによりぼかすので、白髪自体が無くなるわけではありません。白髪染めのように一色に染めるのとは違い、一人ひとりの白髪の生えている場所や量に合わせてデザインします。
そのため、白髪ぼかしは美容師の経験と高い技術力が必要です。イメージ通りの仕上がりにするには、白髪ぼかしが得意なサロンを探す必要があります。
【チェックリスト】あなたは白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトが向いている?
写真提供/PIXTA ※写真はイメージカットです
上記に当てはまる人は、白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトがおすすめ。白髪を染める必要がなく幅広いカラーから好きな髪色を楽しみつつ、根元から伸びてくる白髪を目立たなくできるのです。仕事や育児などに忙しく、美容室に行く時間が頻繁に作れないという人でも安心。