［2023年最新］ムレ・におい・かゆみトラブル。ドクターに聞く正しいフェムケアとおすすめのアイテムを紹介

ムレやにおい、かゆみなど、デリケートゾーンのトラブルは、暑い時期だけでなく、タイツやストッキングなどを履く秋も気になるもの。そこで、そんなトラブルの原因や解決法を、産婦人科医の福山千代子先生に教えていただきました。最新のフェムケアアイテムもご紹介するので、セルフケアを習慣にして快適なデリケートゾーンをキープしましょう。

デリケートゾーンの一番気になる悩みとは？マキア読者にアンケート調査を実施

回答人数：64人

マキア読者へのアンケート調査で、デリケートゾーンの一番気になる悩みを聞いたところ、１位がムレで、全体の50%とトップ。２位がにおいで38%。３位がかゆみで12%という結果に。

ムレ・におい・かゆみ、その原因と対策とは？

教えていただいたのは……

MET BEAUTY CLINIC 表参道院長
福山千代子先生
日本産科婦人科学会専門医。生理のトラブルから更年期障害などまで、あらゆる世代の女性の悩みに、20年以上真摯に向き合う。親身なカウンセリングで、多様化する女性の悩みに合わせ、ホルモン療法、漢方薬処方、点滴などさまざまな角度から治療法を提案。

Q. ムレ・におい・かゆみの原因は？

「ムレについては、まず、ショーツやナプキン、おりものシートなどですね。通気性の悪い化学繊維などのショーツをはいているとムレやすいですし、ナプキンやおりものシートを使っているときはどうしてもムレやすくなります。

また、においについては、デリケートゾーンはムレやすいうえ、肛門も近いのでもともと細菌が繁殖しやすい部分。この細菌がにおいの元になるのです。ナプキンやおりものシートを長時間変えないでいることも細菌の繁殖を招きます。

そしてかゆみについては、ムレて細菌が増えるとかゆみも生じやすいですし、デリケートゾーンを洗い過ぎたり、自分で除毛をするなど何らかの原因で皮膚が傷ついて炎症を起こすことでも、かゆみを招きます。デリケートゾーンを洗浄力が強いソープなどで洗い過ぎると乾燥してかゆくなることもあります。ただし、かゆみが続く場合は、カンジダなど何らかの病気の可能性もあるので要注意」（福山先生）

Q. お悩みを解決するためのセルフケアとは？

「ムレの対策としては、まず、ショーツは綿やシルクなど通気性のよい素材のものを選ぶことですね。また、必要のないときはおりものシートはなるべく使わないようにし、生理中はナプキンをこまめに変えることが大切。ムレを防ぐとにおい予防にもなります。ムレそうになったら市販のデリケートゾーン用のウエットティッシュなどで拭き取ると、においの対策にもなっていいと思います。

それから、VIO脱毛したらムレにくくなってにおいも気にならなくなったと言う人も多いので、気になる人はそれも選択肢のひとつです。自分で剃ると炎症を招き、かゆみの原因にもなるので、その点からも脱毛をするのはよいと思います。

また、かゆみを防ぐには、デリケートゾーンを過度に洗い過ぎないことと、洗う場合は洗浄力がマイルドなデリケートゾーン専用のものを使いましょう。デリケートゾーンを清潔に保つとにおいやかゆみ対策にもつながります。ただし、膣の中は自浄作用があるので石鹸で洗わないこと。乾燥によるかゆみがある人は、デリケートゾーン専用の保湿アイテムで保湿するのもよいと思います。

また、市販のデリケートゾーン用のかゆみ止めの薬を使っても構いませんが、2〜3日程使ってみて改善しない場合は、カンジダなどの病気の可能性があるので婦人科を受診しましょう」（福山先生）