PTAを廃止した学校の現状
PTAの現状が社会問題となるなか、PTAそのものを廃止する学校も出てきています。例えば、PTAを廃止し、活動を完全自由型のボランティア制に移行した学校もあります。
PTAのように1年の任期にとらわれず、できる人ができるときに自由に活動できる仕組みに大改革したことで、保護者の負担なく参加しやすい組織になりました。1日だけの参加も可能にしたり、保護者の企画で負担の少ない活動をしたり、運動会の支援に参加した保護者には、優先的に子どもの写真やビデオが取りやすい席を確保するなどの特典をつけたりして、進んで参加したくなるような仕組み作りをしています。
自分の得意分野が活かせるときに気軽に参加できるため、1回だけのつもりが繰り返し参加する保護者も多いようです。
まとめ
PTAは、戦後から日本全国に広まった保護者と教職員で組織されている任意団体です。PTAが子どもたちの健全な育成という目的がある一方で、保護者の負担になっている現状も見逃せません。
共働きやひとり親家庭が増えている昨今、PTAを廃止してボランティア制に移行する学校もあり、一定の成果を上げています。1年間の縛りや負担が大きく、可能ならやりたくないと考える保護者も多いことから、強制的なルールを撤廃し、無理なく参加できる仕組みづくりが進められています。