月額をあらかじめ決めている家庭も多い
今回のアンケートからは、習いごとにかける費用についてあらかじめ予算やルールを決めている家庭が多いこともわかりました。
『子どもが4人いるので1人あたり月1万円未満と決めている』
同じように「双子なので1人あたり月5千円以内に」といった声や「子ども2人合わせて月2万円と決めている」というママも。
『学校の勉強についていけているうちは塾には行かせない』
それぞれに“わが家のルール”を決めていることが伝わってきますね。
通わせつつもジレンマを抱えるママたち
お子さんをさまざまな習いごとに通わせるママたちも胸中は複雑なようです。
『スイミングに8千円。値上がりしてキツいけど子どもが楽しんでいるので……』
『英語教室は来年度、月謝が1,100円もあがるらしい……』
月に1,100円であっても年間となれば1万3千円を超えますからね。たしかに少なくない出費となりそうです。
『ピアノの教本代、発表会の衣装代などが予想以上にかかる』
ピアノだけでなく、スイミングやダンスなどの習いごとでは、月謝のほかにかかる費用に頭を悩ませるママたちがいました。
家計との妥協点をどうみつけていく?
『体操、英語、スイミング。やりたいことはとことんやらせたい』
「子どもがやりたいことはさせてあげたい」と思うのは多くのママ・パパに共通する願いであり本心でしょう。しかしどんなに子どものやりたい気持ち、親のやらせたい気持ちがあったとしても、無い袖は振れないのが現実です。「あらかじめ習いごとにかける費用は決めておく」という声が多かったように、堅実に家計を見つめている家庭が多い様子も浮き彫りとなりました。筆者の家では子どもと「新たに1つ習いごとを始めるのであれば、続けてきたことを1つ辞めよう」と話をしています。そのような家庭も少なくないのではないでしょうか。
文部科学省が公表している「令和3年度子供の学習費調査」では、家庭における習いごとなどの「学校外活動費」についても記載されています。この調査によると私立・公立の小学校・中学校・高校(全日制)における令和3年度の学校外活動費は、平成22年度と比べると増加しています。習いごとの単価があがっているのか、かけもちをする子どもが増えているのかまではわかりませんが、少なくとも習いごとの費用は増えているといえるでしょう。それぞれの家庭において、家計と習いごとの妥協点をどうみつけていくのかという課題はしばらくの間、続くのではないでしょうか。
参考:文部科学省|令和3年度子供の学習費調査|2.調査結果の概要|図1-1学校種別学習費総額の推移 P.2-3
【アンケート概要】
総回答数:1,636票
調査方法:インターネット
調査月:2023年9月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・むらみ