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昭和の文豪が愛した洋食屋も! “熱海のレトロ”が楽しめるスポット5選

レトロを楽しむ旅にぴったりな、熱海。それに加え、新しい視点でこの街の魅力を実感できる、そんなお店も増加中。古き良き&今を楽しめる、熱海に出かけよう。

“熱海のレトロ”が楽しめる、5つのスポット。

古き良き薫りを残すレストランに純喫茶、お土産におすすめな洋菓子店、そしてゲームセンターをご紹介。

レストラン スコット

昭和の文豪が愛した洋食屋。自慢のソースを召し上がれ。
昭和の時代、数々の文豪たちが執筆のために熱海に滞在したそうですが、そんな時代に谷崎潤一郎や志賀直哉に愛されたことで知られるこのお店。戦前に都内や神奈川県の名だたるレストランやホテルで修業をした初代が、戦後間もない昭和21年に創業。とても美味しく居心地がいいお店だったようで、志賀にいたっては、散歩の途中にフラッと寄り、店主が留守でも勝手気ままにくつろいでいたのだとか。お店の自慢は、なんといっても70年以上守り続けている濃厚なデミグラスソースの味。レトロクラシックなインテリアの中で、こだわりの老舗の味にうっとり。極上の時間です。

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1週間かけて作るデミグラスソースで、牛バラ肉をじっくり煮込んだビーフシチュー¥3,630。「熱海もいろんなお店が増えましたが、うちは“いつ来ても同じ美味しさが味わえる店”であることを大事にしています」とは3代目のシェフ。

熱海市渚町10‐13 TEL:0557・81・9493 12:00~13:30(最終入店)、17:00~19:00(最終入店) 木曜休

喫茶 サンバード

ノスタルジックな純喫茶。大きな窓から見えるのは、海。
国道135号線に面した、ビルの2階にあるこちらの喫茶店。大きなガラスの向こうに広がるのは、サンビーチ。遮るもののない開放感がとても気持ちよく、海を見下ろしながらも意外と近い距離、というムードがとても素敵。ガラスブロックに彩られたカウンターや、空を思わせるブルーグリーンの壁の色など、’60~’70年代を感じるインテリアはほぼ1968年に創業したときのまま。そんな店内でクリームソーダなど純喫茶メニューを見ていると、まるでタイムスリップしたような気分が味わえます。熱海散策の休憩にもってこい。昭和を気取って、頬杖をついて海を眺めてみて。

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このロケーションで楽しみたいのは、懐かしの純喫茶メニュー。もちろんお皿には、お店の名前&マーク入り。クリームソーダ¥800 ミックスサンド¥850

熱海市東海岸町2‐15 TEL:0557・81・3667 9:00~16:00(15:00LO) 水・木曜休

三木製菓 本店

お菓子のお土産を買うならここ。生ケーキも見逃せない。
創業は昭和24年。先代は銀座の不二家で修業をし、その後熱海に戻ってこちらを開業。以来地元から深く長く愛されている洋菓子店。ショーケースには、昔ながらのちょっとサイズが大きい生ケーキがズラリ。どれも見た目が美しく、美味しそうと思うと同時に「かわいい!」と思わず口にしてしまうほど。また観光客からの支持が厚いのが、愛らしいイラストが施されたパッケージに入ったクッキー類。バターたっぷりで香りが高く、お土産にもってこいな逸品です。ちなみに駅ビルにも店舗があるので、海に近いこちらの店舗まで足を運べない、というときはぜひそちらへ!

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取材中、若い男子2人のお客さんがやってきてシュークリームを購入。すぐさまお店の外で嬉しそうにかぶりついていました。

熱海市渚町3‐4 TEL:0557・81・4461 9:30~18:00 木曜、第1日曜・第3水曜休

和田たばこ店

レトロゲームと駄菓子で思い切りタイムトラベル。
熱海の賑わいから少し離れたその名も昭和町に佇む、ゲームと駄菓子、そしてタバコを扱うこのお店。店内に所狭しと並ぶのは、30代後半以上であれば思わず「懐かしい!」と声を上げたくなる、それより若い世代だと初めて見るかもしれない、そんなレトロゲームたち。お店を立ち上げた先代がホテルなどにゲームを貸し出す会社をやっていたそうで、1998年頃からこのようなスタイルに。ゲームはすべてプレイ可能。また駄菓子コーナーのお菓子は、一瞬で子供時代に引き戻される、そんなラインナップ。店内は撮影禁止。スマホはしまって、童心に返って無邪気に遊びましょ!

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初めて見るゲームばかり。好奇心がくすぐられます…。

熱海市昭和町4‐27 TEL:0557・83・6000 10:00~17:00 不定休

レストラン フルヤ

流行り廃りに流されない。日本人の心に響く洋食のお店。
熱海駅の改札を出て、ロータリーの先に目を向けると、オレンジ色のかわいいファサードが3つ。表に置かれたショーケースに並ぶ、今や珍しくなった食品サンプルを眺め、いざ店内に入ると、螺旋階段が印象的な昭和レトロな世界が! こちらの創業は1954年。老舗旅館に生まれた先代が、その系列の洋食店として開業し、現在は2代目と3代目の店主が並んで腕をふるいます。メニューに並ぶのは懐かしの洋食で、2代目曰く「昔ながらの味だから安心して食べられると言ってもらうと、とても嬉しい」とのこと。到着後ここですぐに舌鼓も良し、帰る前に思い出に浸るも良し!

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ワインを使ったソースで味わうポークジンジャー定食。アツアツの鉄板でサーブされるのが嬉しい。¥1,600

熱海市田原本町8‐9 TEL:0557・82・4048 12:00~17:00LO 不定休

※『anan』2023年10月25日号より。写真・津留崎徹花

(by anan編集部)

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