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脳が満たされれば、肌の調子も上向きに?!脳と美肌のよい関係って?

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今、次々に解明されている「脳と美肌」の関係。私たちがなんとなく感じていた、気持ちが落ちているときや脳が休まらないときの肌の不調は、科学的にも明らかになっていて、その知見は最新のスキンケアに活かされている。なぜ脳の働きによって肌の調子が左右されるのか? 脳に着目したスキンケアとは?美容ジャーナリスト・小田ユイコがナビゲートする。

今、脳と美肌の関係が次々と科学で解明

ストレスフル、ネガティブさんでも大丈夫。最新スキンケアで美肌をキープ

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「脳と美肌」の関係をひも解いた3つのブランドが、今アツイ注目を集めている!

幸せホルモンと美肌の謎を解き明かしたコスメデコルテのAQシリーズ、睡眠と肌免疫の関係を明らかにしたSHISEIDOのアルティミューン、ストレスホルモンが原因の肌トラブルに精油の力で挑んだカラーズ。「脳と美肌」に踏み込み、美肌育成に期待できる3アイテムを深掘りする。

【コスメデコルテの新知見】幸せホルモン「オキシトシン」はパーンと輝くツヤハリ肌の立役者

幸せで満たされているとき肌はみずみずしくハリがあり、逆にイヤなことが続くと肌はしぼんでほうれい線やたるみ毛穴が目立つもの。着目したのは、幸せホルモン「オキシトシン」。オキシトシンをきちんと肌に活かせるようになれば、肌は内側からハリに満ちて美オーラを放つ!

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線維芽細胞がオキシトシンをキャッチできれば、もっとハリを生み出せる!

肌がハリを失い、ほうれい線やたるみ毛穴が目立つようになるのは、真皮のコラーゲンやエラスチンといった弾力を保つ構造がスカスカになるから。

「コラーゲンやエラスチンを生み出すのは線維芽細胞。実は肌内部にも幸せホルモン、オキシトシンは存在していて、線維芽細胞にはそのオキシトシンをキャッチする受容体があります。私たちの研究で、オキシトシンをキャッチすると線維芽細胞が増えやすい状態になることがわかりました。線維芽細胞が増えればコラーゲンやエラスチンを生み出す力も増し、ハリがアップするのです」とコーセーの小林豊明さん。

脳で分泌されるオキシトシンが、実は肌にも存在していたなんて! さらには、肌のハリにも関与していたなんて驚きだ。

毎日のスキンケアで美肌とともに自己肯定感もアップ

いつもハッピーでいたいけれど、辛いことや思うようにいかなくて落ち込むこともあるのが現実。そのようなとき、肌がハリを失ってしまうのはしかたがないことなのか?

「コーセーでは、脳から分泌されたオキシトシンが血液により全身をめぐり、肌にも存在している事実に着目してきました。そのときの心の状態にかかわらず、肌に一定量存在していることがわかっています。そして最近になって、中国原産の植物、金香木(きんこうぼく)のエキスに、線維芽細胞がオキシトシンをキャッチするための受容体を増やす働きがあることを発見したのです」

受容体が増えれば、オキシトシンの受け取りモレを防げる…ということは、幸福感が薄いときでもハリを失わずにすむわけですね。これは面白い!

「ポジティブでいられないときこそ、スキンケアの出番。香りやテクスチャーの心地よさで気持ちを切り替えたり、心の幸福感を高てオキシトシンを出す手助けを。そうして肌の調子が上向くと自己肯定感も自然と上がってきます」(小林さん)

多くの人が朝晩確実に行うスキンケア。オキシトシンへのアプローチが積み重なれば、ハリのあるツヤ美肌はもちろん幸せマインドもキープできそう。

「飛び道具的なコスメだけでなく、乳液や化粧水といったベーシックなケアにより朝晩丁寧なお手入れを積み重ね、肌をいい状態にさせ、幸福感を高めることも重要です。肌と脳のグッドコミュニケーションは高められるということを知っていただけたら嬉しいなと思います」(小林さん)

脳とグッドコミュニケーションなスキンケア①

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AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス 全3種 各200ml ¥11000・同ローション ハイドロインフューズ 全3種 各200ml ¥11000・同バームクリーム エラスティック 50g ¥33000・同デイクリーム アウェイクニング プロテクト SPF15/PA++ 50g ¥19800・同アイクリーム タイトフォーカス(ローラーマッサージャー付き)15g ¥16500/コスメデコルテ

【資生堂の新知見】「肌時計」に着目した技術で、睡眠不足でも潤ってなめらかなハリ肌に

カラダが健康であるためには免疫力が欠かせないように、美肌にとっても不可欠な免疫力。肌には肌の免疫システムがあり、それがきちんと作動するかどうかを左右するのは実は「肌時計」だという。世界でも特に、睡眠時間が短いと言われる日本人だが、なんと最新のテクノロジーで肌の睡眠負債にアプローチできるらしい!?

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夜の美肌ホルモン「メラトニン」は、肌がダメージと戦う免疫力を回復

私たちの肌は紫外線や乾燥、空気中の汚染物質などの外的ストレスなどにさらされるとゆらいだり、トラブルが起こりがち。でも同じ環境にいても、どこ吹く風で美肌をキープできるツワモノも。

「それは免疫力が高く、抗酸化、抗炎症の機能が働いている肌。ゆらぎやすく環境に左右されやすい肌は、免疫力が低下している可能性も。資生堂は、被験者の方々に睡眠を一時的に中断する試験を行ったのですが、免疫機能が良好、または酸化度が低いなど、体内因子が良好な人は、睡眠の質とリズムが乱れても肌に不調が起こりにくかったんですよ。その肌の免疫力にもかかわっているのが、夜の美肌ホルモン、メラトニンなんです」と鳴海裕子さん。

メラトニンは、脳の中枢時計が夜の時間帯になると合成がアップ。脳だけでなく肌でも合成され、美肌免疫を担っているという。

「ところが日本人は睡眠時間が短くて不規則になりがち。睡眠の質やリズムが乱れると、肌のメラトニン合成にも影響が。肌の細胞には『時計遺伝子』という時を刻む遺伝子があり、メラトニンの合成もコントロールしています」(鳴海さん)

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