再婚、妊活…第二の人生をポジティブに生きるためにロングヘアを捨てました――INTERVIEW新山千春さん③

4年ぶりに、ばっさり髪を切りました！30cmくらい切ったかな。

シングルマザーがマッチングアプリで出会った13歳年下の彼との再婚を決めるまで　 INTERVIEW新山千春さん①

心の安らぎを得て、もっと自分が前進するためにヘアカットを決意

私、シングルマザーの期間が長かったんです。
娘が8歳の時にシングルマザーになり、今、娘は17歳。
ひとりでも娘を守れるように、何が起きても怖くないというくらい、強さを身につけて、もう髭を生やすような勢いで頑張っていたんです。
たぶん、そのときは本当に髭が生えてたかも（笑）。
自分自身を大事にする気持ちを忘れていたように思いますし、肩の力を抜いた自分にも慣れていなくて、ずっと力が入っていました。
だから彼と出会って、安心できる人が側にいるとこんなにも心が楽で、安らぐんだな…ということを今、実感しています。
これからの第二の人生は、もっとおおらかに、自分らしく生きていきたいと思えるようになったので、心機一転、髪を切る決断をしました。
女性が髪を切るときって、昔から失恋のイメージがありますが、逆に自分が前進するためのポジティブなヘアカットです。特に女性の髪って、心と繋がっているところがあると思うんです。髪を切ることで心もリセットされたような気がしています。

新山さんのカットを担当した「LOWE」の能瀬皓次さん

新山さんからはイメチェンをしたいというオーダーでした。ショートにまではせずとも、雰囲気を変えられる長さにカットしました。新山さんはまだお若いですが、年を重ねると、髪がパサついて見えるようになります。それは捻転毛が増えるからです。だからこそ髪の表面にツヤを出すことが大切になります。新山さんの髪もツヤを出すために、重めにカットしました。ツヤを出すと、肌もキレイに見えるんです。前髪があるので、丸いシルエットにすると「モテ・愛されヘア」になってしまいます。それよりも大人っぽくカッコいいムードにしたかったので、縦長のシルエットにしています。いちばんのこだわりはカラー。表面にツヤを出して重めにカットしているので、髪色が暗いと雰囲気が堅くなってしまいます。新山さんのおおらかな雰囲気に合わせて明るくしたいのですが、やんちゃに見えるのは避けたいので、日本人の髪特有の赤や黄色を抑えて、グレーベージュに仕上げました。新山さんにはまだ白髪はありませんが、この色は白髪をぼかすのにも有効ですし、品の良い色なので、大人にオススメです。ヘアスタイルでオシャレ感を出すには、ある一線を思い切って越えることが大切です。首が見えるくらいのショートも似合いそうなので、次回以降は、そんなヘアスタイルも提案したいと思っています。

今までとは違うファッションにも挑戦できるようになった

髪を切るのには勇気がいるので、なかなか決断できなかったんです。
髪で自分のコンプレックスを隠している部分もあったので、カットするとそこが見えてしまうし、毛量が多いから膨らみそうだし…と、切る前はネガティブなことばかり考えていました。でも思い切ってそれを断ち切ることで、4年分滞っていたものを取り払って、新しい世界が開けたような気持ちになりました。
夫や娘も「切って良かったじゃん！」と言ってくれました。
切るまでにすごく悩んだけれど、周りの人にも褒めてもらえたので、今ではもっと早く切れば良かったと思っています（笑）。
元々、カジュアルなファッションが好きなのですが、今回の撮影でもクールなスタイリングとカジュアルなスタイリングの両方に挑戦できたのがすごく楽しくて。
髪を切ることで、オシャレの幅も広がりそうです。